宣伝会議は11月22日、愛知県名古屋市のグローバルゲートタワーで「インターネット・マーケティングフォーラム名古屋2018」を開催。企業のマーケターが5年後、10年後の未来を見据え、日々変化するデジタル環境に求めるマーケティングの在り方を考えた本イベントの一部をレポートする。
マーケティングに活用できるARの実例と今後の展開
登壇者:スターティアラボ取締役 小友 康広氏
近年“空間認識型AR”やアプリダウンロードの必要がない“ブラウザAR”などが登場し当社でもこれらのARを開発しておりますが、現在、“マーカー型”と言われるARが多くの体験型イベントやリアルイベント等で使用されています。
当社で開発したマーカー型ARアプリ「COCOAR」では、アプリDLの手間というユーザーの利用障壁を発想転換し、DLしてまでアクションを起こしたいコアなファンをターゲットにしました。
COCOAR内にあるスタンプラリーの機能は、画像にスマホをかざすとスタンプが貯まり、全て集めると限定品が手に入るというもの。
この機能を有名アニメとコラボレーションしたイベント「ドラゴンボールラン」で取り入れたところ、イベント参加者の60%近くが活用したという結果になりスタンプラリー回遊率も約50%とコアなユーザーを顕在化することで、より密接なコミュニケーションが可能になっていきます。
近頃、ゲームやスポーツといったエンターテイメントとARをミックスさせたものが注目されるように。ARアプリのゲーム上で、ユーザーに指定した場所へ向かわせるようなストーリーを構築することにより、ユーザーに行動を起こしてもらうことが可能な時代となりました。