CES 2019が、米国・ラスベガスで始まりました。CESは4500を超える出展企業、150以上の国から18万人以上の参加を見込む、世界最大規模を誇るテクノロジーの祭典です。CESは50年の歴史がありますが、今日ではかつての家電ショーの位置づけから、テクノロジーのイベントへと変貌を遂げています。
CESではスマート家電に始まり、モバイル、自動車、ロボティクス、IoT、AI、AR/VRなど、これからのビジネス環境に大きく影響を与えるテクノロジーや先端的な取り組みに触れることができます。ここで触れることができるテクノロジーは、ライフスタイルを大きく変化させることは間違いなく、マーケターにとっても重要な示唆が多く発信されています。今年も、「アドタイ」視点で現地から森直樹が最新情報をお届けしていきます。
CES現地レポート4回目のテーマは5Gです。今年は基調講演に米国携帯キャリア大手のVerizonが登壇しました。それ以外にも、多くの講演や記者発表は5Gで溢れかえっていました。5Gで何が変わるのか?どのような期待を寄せているのか? 期待される5Gに関するトッピックをお送りしたいと思います。AIや音声アシスタンスの最新事情をお届けします。
5Gは全てを変える
Verizon CEOのHans Vestberg氏は、基調講演に登場し「5Gは全てを変える」と訴えた。Hans氏は、5Gは蒸気機関や電気の発明、インターネットの登場と同様に世界を大きく変え、第四次産業革命に匹敵すると、5Gのインパクトを強調した。
Hans氏は、講演の中で5Gの8つの特徴について解説をした。
5Gの8つの特徴
- 最大通信速度が10GB/sという高速通信の実現。
- Mobile Data Volumeが10TB/s/km2になる。つまり大容量のデータ送信が可能になるということだ。
- 500km/hでの高速移動での通信が可能になる。
- 1平方キロメートル内で100万デバイス接続が可能。
- 電力消費の効率化。
- 迅速なサービス展開。
- 信頼性の高さ。99.999%のデータの信頼性を有する。
- 低レイテンシーでエンドツーエンドの待ち時間は5ミリ秒。接続までの時間が極めて短い。
基調講演では、Verizonはニューヨーク・タイムズとJOURNALISM 5G LABを設立し、ジャーナリズムのイノベーション研究への着手や、ウォルト・ディズニーのStudio LabとVerizonが提携しm5G活用による新しいエンタテインメントの開発を行っていることが紹介された。