家電メーカーも5Gに期待を寄せる
CESでは、LGやSAMSUNGなど総合家電メーカーも5Gの可能性と取り組みについて発信をしていた。LGは記者発表会で、Qualcommとのパートナーシップについて触れ、「5Gは、ユーザーエクスペリエンスをモバイルデバイスから変革する。8Kのビデオストリーミングができる。今は720pしかないが、数秒で4Kの映画をダウンロードすることができるようになる。5Gの超低レイテンシー機能を使用すると、モバイルデバイスでマルチプレイヤーゲームを楽しむことができる」と5Gの可能性について説明した。また、5Gは人をつなぐためだけに設計されたものではなく、事実上、全てのモノや機械、デバイスを接続し、自立走行車から超低コストのセンサーに至るまでを接続し、様々な産業を変革すると語っている。
CES2019に参加する際から、今回は5Gが注目されることは間違いないと予想していたが、予想通り多くの基調講演や記者発表、セッションで5Gが取り扱われていた。ドローンやMaaS、自動運転など多くの新興技術やそれを活用した新たなライフスタイルの変革について語られているが、5Gはそれらを支えるベース技術となることは間違いない。5Gが本格化する今年、5Gは新しい領域の技術やサービスをどう変革するのか?注目する必要があるだろう。
レポート
森直樹
電通 CDC エクスペリエンスデザイン部長 クリエーティブディレクター
光学機器のマーケティング、市場調査会社、ネット系ベンチャーなど経て2009年電通入社。米デザインコンサルティングファームであるfrog社との協業及び国内企業への事業展開、デジタル&テクノロジーによる事業およびイノベーション支援を手がける。 日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の幹事(モバイル委員長)。著書に「モバイルシフト」(アスキー・メディアワークス、共著)など。ADFEST (INTERACTIVE Silver他)、Spikes Asia (PR グランプリ)、グッドデザイン賞など受賞。ad:tech Tokyo 公式スピーカー他、講演多数。