東京証券取引所は1月28日、投資者の視点を深く組み込んで企業価値の向上を実践する企業を表彰する「企業価値向上表彰」の2018年度表彰企業を決定したと発表した。大賞はダイキン工業、優秀賞にはアサヒグループホールディングス、日本電産、ユニ・チャームが選出された。
大賞のダイキン工業は長期にわたり、ROE(株主資本利益率)やROA(総資本利益率)などの資本コストを意識した経営目標を設定・公表している。持続的かつ企業価値向上につながる経営を高いレベルで実践している点が評価された。
具体的には、1999年ごろから「DVA(ダイキン流経済的付加価値)」など独自の経営指標を導入。社員に向けては各自の業務が経営指標の改善や企業価値向上にどう結びつくかを啓蒙するなど、社内浸透にも力を注いでいる。
本表彰にあたっては、東証に上場する企業の中でもROEの平均や成長率が良好な800社を選抜。財務数値などに基づき、決定した。