2018年12月5日、宣伝会議ではコーポレートブランディングをテーマとしたカンファレンスを都内で終日開催し、企業の広報担当者ら160人が参加。企業ブランド確立・強化のために広報に必要な知識やノウハウを共有した。
第2部に登壇したのは、タイププロジェクト 代表取締役兼タイプディレクターの鈴木功氏。デザイン情報誌『アクシス』専用の「AXIS Font」や、「金シャチフォント」などの都市フォント、またソニーやデンソーなど様々な企業向けの独自の書体「コーポレートフォント」を開発してきた実績をもとに、フォントが果たす役割や活用のポイントについて紹介した。
第2部に登壇したのは、タイププロジェクト 代表取締役兼タイプディレクターの鈴木功氏。デザイン情報誌『アクシス』専用の「AXIS Font」や、「金シャチフォント」などの都市フォント、またソニーやデンソーなど様々な企業向けの独自の書体「コーポレートフォント」を開発してきた実績をもとに、フォントが果たす役割や活用のポイントについて紹介した。
代表取締役/タイプディレクター 鈴木 功 氏
フォントは企業の「声」
近年、ブランド統合によるリブランディングやグローバル展開、周年などを機にコーポレートフォントを持つ企業が増えている。その大きな狙いとして、「改めてコーポレートアイデンティティを明確にしたいという目的がある」と鈴木氏は話す。
「企業を人に例えると、コーポレートフォントは『声』のようなもの。自社の声にふさわしいフォントを使うことによって、企業のアイデンティティを表現し、強化することができます」。
コーポレートフォントは社外向けはもちろんのこと、インターナルブランディングの強化にもつながる。鈴木氏は「社員の帰属意識を高め、働くモチベーションアップも期待できる。ロゴタイプだけでなく、日常的に使用するフォントを活用することでブランド価値を高めてほしい」と話した。
フォントは開発したら終わりではなく、定着させるまでのプロセスにも意味がある。「長期的に使うことで信頼性、主体的に使うことで愛着心の醸成、広く使うことで企業の一貫性につながる」といい、有効活用する企業が増えていきそうだ。
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