変わらないために変わり続ける
桜井会長がアワードに込めた思い
旭酒造は「獺祭」の次なるイノベーションを目指し、志を持った若手クリエイターとコラボレーションを果たすことを目的に2018年、「DASSAIDESIGN AWARD」を実施。
「純米大吟醸二割三分 獺祭」の化粧箱デザインを募集し、最高賞・獺祭賞に選ばれた作品には賞金100万円が贈られ、さらに5万本が同デザインで制作され、国内外で実際に販売される予定となっている。8月17日に応募を締め切ったが、初開催にも関わらず、400を超える作品が集まった。
審査はスマイルズの遠山正道氏、シェフの須賀洋介氏、画家で女優の蜷川有紀氏、Water Designの坂井直樹氏に旭酒造の桜井博志会長を加えた5名により実施。12月17日に開催された贈賞式で1点の最高賞・獺祭賞、5点の優秀賞が発表になり、贈賞が行われた。優秀賞を受賞したのは岡島 凱さん(G-brain/会社員)と共同制作者の金澤コーリすみれライトさん、岡島 琳さんだ。
桜井会長は「審査を通じ、デザインの可能性を改めて感じる機会となり、とてもワクワクした。ブランドとは変わらないために、変わり続けなければならない。化粧箱もネーミングも、すべてのデザインに自分の強い思いを込めてつくっているが、そこで固定化されると、お客さまからいつもと変わらない『獺祭』だと思われてしまいかねない。人にはいろいろな“ゆらぎ”があるし、またそこに魅力を感じるもの。そういった新しい“ゆらぎ”を『獺祭』に取り入れたいと考えたことがアワードを企画した理由。
今回、いろいろな視点から『獺祭』を捉えた、多様なメッセージ性を持った作品が多く集まり、大きな刺激をもらった」と話した。 最高賞・獺祭賞のデザインを起用した化粧箱は2019年1月中旬頃から市場に出回る予定だ。
■最高賞・獺祭賞受賞者
■優秀賞受賞者