時間や場所問わずに共有でき、入稿もスムーズに
―それでは瀧島さん、AdFlowはどのように誕生したツールなのでしょうか?
瀧島:クリエイターズマッチは、インターネット広告に特化した制作会社で、Webコンテンツに欠かせないクリエイティブなど、月に約2000案件をこなしていました。他のディレクターの皆さまと同様に、Eメールから案件を開けてファイルを探し、時には先祖返りも起こっていました。
1日の3分の1を探しものにあてるという状況を打破するため、それならそのツールを自分たちでつくろう、と自社の制作業務経験をもと、当時の制作パートナーと共同で開発しました。AdFlow提供から8年、今は1400事業者と契約を結び、様々な事例に柔軟に対応し、どんどんブラッシュアップを図っています。
檀野:毎月と言って良いほど更新されていますよね(笑)。営業やカスタマーサクセスの方などに様々なシステムの相談をしても、必ずきちんとしたご回答を頂ける。サポート体制も素晴らしいです。
瀧島:ありがとうございます。
―利用者の檀野さんから見て、AdFlowの特に印象に残るベネフィットはありますか?
檀野:私はwebディレクターという立場上、トップからの要望を制作側と形にするという役割が中心で、外出や商談などのため社内で確認できないことも多いです。しかしAdFlowなら、時間・場所を問わずに即確認できる上、アカウントのない方にもリンクを送れば共有できるなど様々な利点があります。従来のようにデータを最初にダウンロードして、Eメールに添付し、コメントをつけて送信するといった手間が一切なく、さらに、サイズや容量のレギュレーションチェックもあり、入稿がスムーズになりました。
またAdFlowの「ライブラリー」という機能で、デザイナーに「あのデータを送って。」などと言うことがなくなりました。AdFlowに入れば、最新のクリエイティブをすぐに見ることができ、過去につくったものの検索はもちろん、AIファイルでの掲載プレビューも可能です。日々蓄積されていく案件も、最新版がトップにくるように整理されている点も大いに役立っています。
瀧島:クリエイティブがまとまっていれば、問題点も全て可視化されますね。
檀野:AdFlowにノウハウが溜まっているので、どういったものがお客さまにとってベストなクリエイティブかが可視化され、メンバーのスキルアップにも繋がります。また、もし退職者が出ても新人の方が、同じレベルまで到達する時間が非常に早いです。これは前任者のクリエイティブ工程やナレッジが全て確認できるから。そのため新人教育が短期間で終わります。使い方が非常にシンプルなので誰でもすぐ使いこなせると感じます。
自分の仕事に集中できる環境を整えることでクリエイターは力を発揮する
―檀野さんは今後、利用者であるクリエイターの立場から、AdFlowの改善策として何を期待されますか?
檀野:こちらが要望する前に、既に改善されているので特に思いつかないです。以前は「自社」というアカウントを別につくってほしいとか、メルマガのテキストを入れたいとお願いしたことがありましたね。
瀧島:ここ最近では、間違って制作を削除してしまうかもしれないボタンをなくしたり、動画をコマ割りして修正指示する赤入れの工程を表示したり(2019年春リリース予定)など、ブラッシュアップしました。当社では毎週開発会議があり、そこで各社の細かい要望を随時、検討するようにしています。
檀野:AdFlowの導入後、スタッフの残業などはほぼなくなりました。そしてPUNYUSの売り上げは年々増加しており、前年対比20%増になりました。私も産休から復帰して時短勤務で仕事をしていますが、場所、時間を問わず確認できるので、仕事の問題はあまりありません。前より早く帰宅しながら良いパフォーマンスを上げられているのは、AdFlowのおかげと感謝していますよ。
スケジュールやリソース状況が一目でわかるので従事するチームも少なくて済み、自分の仕事に集中できる環境にある。クリエイターにとっては大変にありがたい制作管理ツールです。
―最後に、おふたりの今後の展望などがあればお伺いできますでしょうか。
檀野:初期から遡ると、AdFlowの機能は200以上も増えています。成果物にリンクを貼り、一緒にメッセージを貼り付けてダウンロードできるため、話した内容も何時何分といった詳細が時系列で並びます。ですので、ツールの中に正しい情報を入れさえすれば、「言った」「言わない」もなく、問題が起きる確率が圧倒的に減る。
当社ブランドの制作のハブとして、最重要の位置付けともいえます。今後は、顧客の実態とその内容をしっかりと担保し、実際にAdFlowに組み込んで、どう形にしていくかが我々のテーマだと感じています。
瀧島:“クリエイターが働きやすい世界を創造する”というのが私たちのビジョンです。
AdFlowを使ったクリエイターの働き方の改革や業務効率化を支援するのはもとより、我々の仕事を通してクリエイターの皆さんの評価・価値を高めることができれば一番嬉しいですね。
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