エンタメのノウハウを生かし中小企業のブランディングも
最近増えてきた一般企業のブランディング事例の1つが、京葉エリアを拠点とする自動車ディーラーの「ツチヤ自動車」だ。Webサイトの構築、各種グッズのデザイン、イベントの企画・実施まで幅広く企画・提案を行った。
「クライアントへのヒアリングをもとに『スタッフの熱意』『地域密着の優しさ』『サービスの充実』と3つのキーワードを提案し、それに基づいてデザインを考えました。我々がエンタメで培ってきた大事なスキルに“情報整理”があり、それがここでも生きています。また、ツチヤ自動車は地域密着型のディーラーです。売るだけでなく来店したお客さんをどう楽しませるかの遊び心を重視しており、ここはエンタメの精神と通じるものがあります」(米田さん)。
Y’sは今後、最大の取り組みとしてエンタメ業界のマーケティングを変えていこうというビジョンを持っている。「日本のアニメ業界は数十年業界構造が変わっていません。しかしIT技術の発展などから、いま大きな変革期に入っています。日本のアニメはコンテンツ力が強い反面、基本的なマーケティング戦略や広告モニタリングなど、コンテンツを効率的にユーザーに届ける戦略はまだまだです。我々の手で、エンタメに“当たり前のマーケティング”を入れ、この業界を変えていきたいんです」(中館さん)。
市場が海外に広がる中で、国内でDVDを売る戦略から、配信を中心に世界のユーザーを獲得する戦略への転換も急務だ。「我々が目標とするのは、エンタメ作品が世界でヒットするための“ルール”を見つけだし、戦略から制作までのワンストップ体制でそれを実現していくことです。3DやVR、動画との連動など制作物の幅を広げながら、その方法論を日本から我々が発信していきたい」(米田さん)。
デザイン会社からコンテンツをヒットさせるマーケティングパートナーへと、Y’sは進化を続けている。
Y’s 代表取締役社長 米田 龍平さん(右)、取締役副社長 中館 博貴さん(左)。
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