読み手の興味を引くリリースの書き方と、本来のリリースの枠を超えたビジネス文書としての活用法を解説する書籍『最強のビジネス文書 ニュースリリースの書き方・使い方』(井上岳久著)が宣伝会議より発売された。全国の有力書店のほか、オンラインブックストアで4月3日より順次販売される(Amazon購入可能)。
●リリースを活用してビジネス文書のクオリティと業務効率をUP
リリースは忙しい記者の目に留まるように、一瞬で読み手の興味を喚起し、魅力が瞬時に伝わるように考えられています。そんなリリースを企画書や稟議書などの他のビジネス文書に応用し、クオリティをアップさせる方法を提案。社内の情報共有がスムーズになり、作成する資料がグッと減るので業務効率の改善にもつながります。
●読み手を引きつけよくわかる、プロのリリース作成テクニックを紹介
読み手を引きつけ、わかりやすいリリースを書くためのテクニックを紹介します。リリースに外せない要素や基本的な書き方に加え、さらにもう一つ上のステージに上がるための12の上級者向けテクニックも公開しています。
●20社の実際の企業のリリースを分析し実務に活かせる
コラム等も含めて20社の実際に使用されたリリースを分析。企業の特徴や目的に応じた活用例からそのポイントを解説します。
『最強のビジネス文書 ニュースリリースの書き方・使い方』 目次
リリースはビジネスの万能ツールである
この世の中には文書が多すぎる!
華々しい成功の裏で、社内には七人の敵
そうか、リリース1本でいいんだ!
【第1部 導入編】
第1章 リリースとは何かを知る
そもそもリリースとはどんなものなのか
リリースは「短時間」「効果的」を究極まで追求した文書
日本ではリリースを書ける人自体が希少価値
社内文書を全部リリース形式にしてしまいませんか?
第2章 リリースのポテンシャルを知る
リリースの文章構成法はビジネスに最適
あらゆるビジネス文書がリリース法で書ける
リリースが万能ツールである理由
実は役所の文書はリリースベースでできている
リリースの思考法は商品開発・経営企画にも通じる
リリース汎用法は中小企業で特に有効
第3章 職場でのリリースの使いこなし方を知る
リリースを120%使いこなす流れ
具体的なリリースの使い方
「+α」でリリース活用の場をさらに広げる!
職場へのリリース導入方法
「リリース汎用法」の導入実例紹介
カレー総研の実例を大公開!
コラボ企業もリリース汎用法を実践
第4章 リリースの基本的な書き方をマスターしよう
リリースもAIDMAから
「分かりやすくが」基本
内容のインパクトが肝心
リリースの4つの効果
リリースに入れるべき5つの要素
リリースの質を上げる5カ条
記者の視点で内容を見返す
★コラム1 リリース添削でありがちな落とし穴ベスト5
第5章 入門編を卒業した中級者へ
~リリースをワンランクアップさせる方法~
1. タイトルは3行で書く
2. レイアウトをフォーマット化する
3. 1枚目に主要な要素を入れ、2枚以降は補足にする
4. A4一枚で書く
5. ビジュアルを多用する
6. 数字をなるべく多く用いる
7. 優先順位を明確にする
8. メインビジュアルを加工して訴求力を強化する
9. 目的や背景などを強調する
10. ヒトを紹介する
11. データを載せる
12. ビジュアルにアイキャッチを入れる
★コラム2 リリースに学ぶ! 文書を読みやすくするテクニック
【第2部 実践編】
File.01 【日本橋高島屋】撮れる画を想像させ取材を誘致
File.02 【赤城乳業】独自スタイルでメディアの心をつかむ
File.03 【カレー大學】市民大学に取材殺到
File.04 【ザッパラス】思わずメディアが体験したくなるリリース
File.05 【ヤッホーブルーイング】自由な社風を表現
File.06 【近畿大学】年間369本配信し大学ブランド価値UP
File.07 【田辺三菱製薬】表現の制約を超え一般紙掲載を実現
File.08 【ゼブラ】40年前の情報を切り口に価値最大化
File.09 【ライオン】「調査+マイスター」の力で既存商品がニュースに
File.10 【タイガー魔法瓶】製品説明を写真・図解メインに一新
File.11 【宝島社】30年前の漫画を復刊55万部の大ヒットに
File.12 【ジェットスター・ジャパン】航空会社なのに? 意外性で心をキャッチ
File.13 【くら寿司】注目の「糖質オフ」メニューでサプライズ連発
File.14 【東洋】常識を覆す広報企画で取材を呼びこむ
File.15 【七呂建設】地方企業に全国から50人の記者が集結
File.16 【トラストバンク】「ふるさと納税」で事業創出支援
File.17 【そごう・西武】ウェブへ誘導で動画再生120万回を突破
File.18 【レナウン】時流を先取りメディアとのつながりを拡大
おわりに 働き方改革の時代にこそ必要な仕事術
著者
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井上岳久(いのうえ・たかひさ)
井上戦略PRコンサルティング事務所 代表
戦略広報プランナー
元横濱カレーミュージアム・プロデューサー。横濱カレーミュージアムの立ち上げから 携わり、2002年11月にプロデューサーに就任。入館者数減少に悩む同館を復活に導く。 PRを主体としたマーケティング戦略を用いてV字カーブで復活を果たしフードテーマ パークNo.1の座に成長させた。2006年11月に退任。 現在は年間100以上ものイベントを実施し1週間に2回以上のリリースを配信するなどの 様々な独自のPR戦略を展開する。また自らテレビ、新聞、雑誌にカレー界の第1人者と して1年に100以上の媒体に出演した。著書に、『実践! プレスリリース道場 完全版』 (宣伝会議)などがある。慶應義塾大学、法政大学卒。中小企業診断士。