【前回コラム】「「インサイトが教える、ヒットと失敗の5つの法則」〜その1「バリュープロポジション」編」はこちら
「失敗アイデア」に陥ってしまうのは、客観的な事実に目を向けないから
マーケティングや広告の現場で働く人々が、インサイトを実際の仕事で使いこなすためのポイントは何か。この連載では、優れたアイデアを生み出し、成功させるために必要なことは何かを考えていきます。
・インサイトを基にアイデアをつくったけれど、いまいち成果が上がらない。
・インサイトは把握できたけれど、そもそもよいアイデアが出ない。
インサイトが大事なことはわかった。とはいえ、「インサイトから発想しよう」と言われても、そんなうまくはいかない‥‥と思っている読者の方はいませんか?
そのような方のために、前回に引き続き、「だいたい良いんじゃないですか?時代における『ヒットの5つの法則』と『失敗の5つの法則』」を紹介します。
今回は、その中から「アイデア」に関する法則をとりあげます。
「アイデア」の「失敗の法則」とは、「ファクトを含まない“いい加減インサイト”から生まれた“いい加減アイデア”が、失敗を招く」です。
今回申し上げたいことは、一言でいえば「『ファクト=客観的な事実』に基づくインサイトが、正しいアイデアを生み出す」ということです。
では、ヒットする優れたアイデアを発想するために、ファクト=客観的な事実はなぜ重要なのでしょうか?