「インサイトが教える、ヒットと失敗の5つの法則」〜その2「アイデア」編

【前回コラム】「「インサイトが教える、ヒットと失敗の5つの法則」〜その1「バリュープロポジション」編」はこちら

「失敗アイデア」に陥ってしまうのは、客観的な事実に目を向けないから

マーケティングや広告の現場で働く人々が、インサイトを実際の仕事で使いこなすためのポイントは何か。この連載では、優れたアイデアを生み出し、成功させるために必要なことは何かを考えていきます。

・インサイトを基にアイデアをつくったけれど、いまいち成果が上がらない。
・インサイトは把握できたけれど、そもそもよいアイデアが出ない。

インサイトが大事なことはわかった。とはいえ、「インサイトから発想しよう」と言われても、そんなうまくはいかない‥‥と思っている読者の方はいませんか?

そのような方のために、前回に引き続き、「だいたい良いんじゃないですか?時代における『ヒットの5つの法則』と『失敗の5つの法則』」を紹介します。

今回は、その中から「アイデア」に関する法則をとりあげます。
「アイデア」の「失敗の法則」とは、「ファクトを含まない“いい加減インサイト”から生まれた“いい加減アイデア”が、失敗を招く」です。

今回申し上げたいことは、一言でいえば「『ファクト=客観的な事実』に基づくインサイトが、正しいアイデアを生み出す」ということです。
では、ヒットする優れたアイデアを発想するために、ファクト=客観的な事実はなぜ重要なのでしょうか?

次ページ 「「ファクト」に基づかないインサイトからアイデアをつくると失敗する」へ続く

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大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)
大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

大松 孝弘(株式会社デコム 代表取締役)

大手広告会社を経て、2002年デコムを創業。2006年に日本初のインサイトリサーチに関する書籍「図解やさしくわかるイ ンサイトマーケティング」を上梓する。株式会社デコムは、設立以来、一貫してインサイトリサーチによるアイデア開発を提供。近著に『「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~』など。

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