【前回コラム】「「インサイトが教える、ヒットと失敗の5つの法則」〜その2「アイデア」編」はこちら
単なる「本音」や「心理」をインサイトだと考えてしまうと、アイデアは的外れになる
「インサイトを、自分の仕事の現場でうまく活用することができない」というお悩みを抱える方のために、押さえるべきポイントを紹介していくこの連載。これまで筆者が経験したさまざまな事例を踏まえて、今回も陥りがちなミスと、そのミスを防ぐヒントを紹介していきます。
前回に引き続き、「だいたい良いんじゃないですか?時代における『ヒットの法則』と『失敗の法則』」に基づいてお話します。この法則は、マーケティングや広告の仕事に関わるすべての人にとって、インサイトの活用における重要なチェックリストとなるものです。
その法則の中から、今回は「キーインサイト」をテーマとして採り上げます。
キーインサイトに関する「ヒットの法則」とは、「当該カテゴリーやカテゴリーを超えた生活における隠れた不満・未充足を充たす」こと。一方で、「失敗の法則」とは、「表層的な不満を真に受けたアイデア」です。
つまり、今回のポイントは「お客様の声=インサイトと考えてはいけない」ということです。顧客や消費者から発せられた意見や要望だからといって、それをそのまま真に受けてアイデアにしても、ヒットに結びつけることはできません。
では、どのように考えるべきなのでしょうか?