失敗した時の最悪のケースは、想定ができる
光本:有名な言葉で「許可をとるよりも謝るほうが簡単だ」というのがあるんですよ。
箕輪:良い言葉!
光本:どの業界でも当たり前があって、ルールがある。でも新しいルールをつくる場合、いろんな人に許可をとるのに時間もコストも労力もかかっちゃう。でもやってしまってもし注意されることがあれば、その場で謝ったほうが新しいルールを生み出すことができることが多い。もうやっちゃったので後戻りができませんし。
箕輪:面白い! こういう新しいビジネスで許可がとれないのは、その許可をとる人に実害があるわけではなく、どうなるかわからないから、自分のところでOKとは言えないということもある。
だから、やってしまって謝ったほうがみんな都合がいい。
光本:すべてのチャレンジってワーストケースが決まっている。この本のワーストケースでいくと1万8000部が損になるだけ。上振れる可能性はいっぱいあるわけですし。
箕輪:ワーストケースになって例えば回収になったとしても、その分の損だけ。そうなっても手売りとかすればいいわけですしね。
光本:そうなってもお酒飲むときのネタになる(笑)。今回は何よりも結果が楽しみ。面白い結果になれば、今後、幻冬舎で独占してもいいし、そのやり方を公開してもいいし。
箕輪:常識に凝り固まった頭を丸くしたいってことですね。
光本:この実験の目標はこの売り方でビジネスとして成り立つか。どうなるか、興味があります。
箕輪:この書籍は重版しても何の意味もないんですよ。原価で売っているから。だから、基本的に課金のQRコードが浸透すればいい。課金が集まれば集まるほどいいので。
チラシをまいているようなもの。壮大なQRコードへの誘導の物語が本。
光本:課金してもらえる可能性をばらまく、という感じ。売っても売っても儲からないけど、売るほど、後で儲かる可能性が上がる、という実験ですね。