「わかるの素」コンテンツのつくり方
自社製品に存在する「わかるの素」コンテンツを導出するためのアプローチはいくつかありますが、ここでは最もイメージしやすい「橋をかける」フレームワークで解説します。
まず、上段のA枠に販売したい製品名。Bの枠に製品を使ってユーザーが行う業務(片づけたい用事)を書きます。
次に、左端の「1.あるべき状態、望ましい姿」には、自社製品を使うことでユーザー(顧客)の業務が「こうなっているべき」と思う理想的な状態、望ましい姿を書きます。右端の「2.使い方、ソリューション」には、自社製品が有する機能的な特徴、操作上の工夫などを書きます。この理想的な状態と、提供できる機能・スペックの間に“橋をかける”ものが「わかるの素」になります。
実際に例を取り上げて記入してみましょう。
今回例として取り上げるのは、私が携わっているSaaS型の動画制作ソリューションです。まず製品名とユーザーの業務を記入し、ユーザーの理想的な状態と製品の機能的な特徴を記入していきます。
こうして左右の情報を記入したあとに、ユーザーのあるべき状態と製品のスペックを線でつないでみて、つながらないものがあれば、それをつなぐ考え方やノウハウが「わかるの素」になります。
ここで取り上げた動画制作ツールの場合、以下のような「わかるの素」が導出されました。
セミナー・ワークショップを開催するならば、ここで導出した「わかるの素」を、潜在層に対して提供するわけです。
こうした「わかるの素」は、講義形式で伝えるだけではよくわかりません。参加者が頭と手を動かすワークショップ形式で提供するのがおすすめです。
前田考歩
プロジェクトエディター
1978年三重県生まれ。自動車メーカーの販売店支援・CER事業、映画会社のeチケッティング事業、自治体の防災アプリ、保育園検索システム、夫婦の育児情報共有アプリ事業、魚の離乳食的通販事業、テレビCM制作会社の動画制作アプリ事業など、様々な業界と製品のプロジェクトマネジメントに携わる。著書に『予定通り進まないプロジェクトの進め方』。宣伝会議「web動画クリエイター養成講座」「展示会出展実践講座」「セールスコンテンツ講座」などの講師を務める。
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