大人気ぬまっち先生のクラスはまるで田舎の「スナック」みたい? (ゲスト:沼田晶弘)【後編】

【前回コラム】「小学校6年生のクラス全員が自分たちでお金を稼いで、帝国ホテルへ食事に行く! その方法とは?(ゲスト:沼田晶弘)【前編】」はこちら

今週のゲストは先週に引き続き、「MC型教師」と呼ばれる小学校教諭の沼田晶弘先生。多忙と言われる先生の仕事を楽しくやるための方法を教えてくれます。

今回の登場人物紹介

左から、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)、沼田晶弘、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)。

※本記事は3月7日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

小学校1年生がサンマの骨を綺麗に外す?

中村:沼田先生のツイッターを見てると、クラスのみんながサンマの骨の外し方を競っていて、めちゃくちゃきれいに外してるんですよ。

権八:1年生が!?

中村:そう。うちの子は7歳ですけど、全然できないですからね。

権八:どうしてそのプロジェクトというか、何がどうしてそうなったんですか(笑)?

沼田:たまたま前の日に僕がサンマを食べて、おいしかったんですよ。朝の会で「サンマ食べたんだけど、おいしいよね。食べられる人いる?」と聞いたら、「嫌い」と。「でも、大人になって箸で綺麗に食べられたらかっこいいんだよな」と話したら、「先生、それできたらモテる?」「モテモテだわ」「やりたいやりたい」となって。

権八:かわいい(笑)。

沼田:じゃあサンマの骨を綺麗に取りだせるかどうかをみんなでやろうという話になって、練習は自由で今から2週間後に開催します、と言ったんです。僕がイメージしたのは、箸が上手になる子どもたちの姿と、それを後ろから笑顔で見ている親の顔です。

中村:確かに!

沼田:魚を食べさせるのって大変じゃないですか。でも親は体にいいから食べさせたいし、それを子どもが自分でやるじゃないですか。面白いと思ってやって。

権八:そのフェスティバルというかコンテストは開催されたんですか?

沼田:されました。給食室でサンマを焼いてもらって。うち水曜日がお弁当の日なので、給食室を使わないから、給食室の先生が協力してくれて.サンマ焼いて持ってきてくれたんです。家からみんなごはんだけもってきて、サンマをお盆の上に置いて、「はじめ」と言ったらみんなが骨を取りはじめる。後ろでは保護者がそれを見守ってました。

権八:親御さんも巻き込んで。すげーな!

沼田:フェスだから(笑)。食べた後はサンマにお手紙を書くんですよ。食べさせてくれた感謝の気持ちをお手紙にしようと。子どもたちは凄い感謝してるし、頑張ってるんだけど、1年生のボキャブラリーだからまあまあ面白いんですよ。「サンマさんへ、僕のために釣り竿にかかってくれてありがとう」「子どもが生まれたらまた食べさせてね」って。

権八:かわいい(笑)。ぬまっち先生は次から次へと新しいことをやってらして。普通の授業もやるんですか?

沼田:普通の授業もやりますよ。でも、基本的に教科書は文科省がこうやりなさいというのをやりやすくしたものなんですよ。かっこよくいうと、教科は大人が決めた勝手な枠組みじゃないですか。

権八:尾崎豊みたいな(笑)。

沼田:科目はなくても勉強はできるけど、教育というシステムの中で全部やろうとして漏れたりすると困りますよね。そこで細かくしていったんですよ。関係するようなものは一緒にやっちゃえと。体育のときは必ずバナーをつくらせて、図工の時間も混ぜてます。

権八:え?

沼田:模造紙にでっかいチームフラッグを書かせるんです。それをもって、サッカーの試合のように入場してきたり。曲もタンタタターンターンとかけて入場式からやったり。

権八:体育の授業で?

沼田:はい。話す練習をさせるために、実況と解説をつけたり。

中村:めちゃくちゃ面白い!

権八:ぬまっち先生のクラスで育った子がどうなっていくのか、その後に興味があるんですけど、僕が読んだのは中学校のスピーチコンテストで上位を独占していたと。

沼田:そうみたいですね。

次ページ 「うまくいかない先生と、ぬまっち先生の違い」へ続く

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