マーケティングにAIを導入しデータ処理のスピードが高まった
デジタルマーケティングのコンサルティング事業を中心に、AIを活用したソリューションの提案を強みとするアドフレックス・コミュニケーションズ。AIを有効活用するために担当者が注力すべきことを議論する目的でセミナーを開催した。
第1部ではソフトバンクの藤平大輔氏が登壇。同社のデジタルマーケティングにおけるAI活用の取り組みについて紹介した。
第2部ではアドフレックス・コミュニケーションズの髙橋悠人氏が講演。
まず髙橋氏は、AIをすでに導入、もしくはパイロット運用を行い、「概ね成功している」と実感している会社がどのくらい存在するのか、ボストン コンサルティング グループが2018年に行った調査結果をもとに各国と日本の比較について説明した。
調査によれば、中国では8割以上の企業でAI導入が成功していると実感している一方、日本は中国のその半数。AI導入の成否を分けるファクターとして、①短いイノベーション・サイクル、②プロジェクトの早い段階でのパイロット運用開始、③クロスファンクショナルチームの活用、という3点が提示されている。
AI活用の事例として、髙橋氏はリスティング広告を最適化するAIソリューション「アドスケール」を紹介。AIは24時間365日稼働。人では到底、敵わない細かな粒度での最適化とスピーディーなデータ分析により、導入企業では軒並みCV数のアップ。費用対効果も良くなり事業拡大に貢献しているという。
次に、ディスプレイ広告への活用例として、仏・SCIBIDS TechnologyVice PresidentのWandrille Leroy氏が登場し、取り組みを紹介。アドフレックス・コミュニケーションズのパートナー企業でもある同社のAIツールは、KPI達成のために最良のインプレッションを自動で特定、そのメディアバイイングまで可能。今後、日本でのDSP配信において画期的なAIツールとなりそうだ。
第3部ではソフトバンクの藤平氏、ディー・エヌ・エーの今西陽介氏、アドフレックス・コミュニケーションズの桑畑治彦社長がパネルディスカッションを行った。マーケティングへのAI活用で切り開かれる可能性について問われると、「クリエイティブ領域に注目している。画像認識の技術が上がってきているので、AIのクリエイティブチェックへの活用を期待する」と藤平氏。
それに対し、今西氏は「クリエイティブで言えば、ユーザー理解を深め、ニーズに合わせたバナー広告をAIが自動生成することができれば、出稿量も増加し、改善につながるのではないか」とアイデアを語った。意見を踏まえ、桑畑氏は「AIへの期待値は、高いほうが良い。既成の画像を識別するAIと、クリエイティブをゼロから生み出すAI。両者を活用し、どのような新たな価値を見出せるのかに期待している」と未来への展望を述べた。
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