世界観に期待して来訪するユーザーを裏切らない体験を提供したい
—メディア内での回遊率や滞在時間、エンゲージメントを向上させるなどの理由から、デジタルメディア企業だけでなく、デジタルにも進出する出版社や新聞社もレコメンドウィジェットを導入するケースが増えています。レコメンドウィジェットは国内においても、さまざまなサービスが利用できる状況ですが、光文社さんがpopInのサービスを選んだのは、なぜでしょうか?
川井:いくつか理由はありますが、何よりも重視したのが「メディアの世界観を崩さない」こと。当社の『VERY』や『STORY』といった女性誌には、ラグジュアリーブランドから多くの純広告を出稿いただいているのと同様に、デジタル展開の『VERY web』、『STORY web』もそうしたラグジュアリーブランドの広告が多く、またその広告のターゲット層となるユーザーの方々にご覧いただいています。
ユーザーの方々はデジタルであっても、メディアが持つ世界観に期待をされますので、コンテンツには最大限の配慮をしています。そしてその努力を怠らないことに対して、広告主の方々から信頼をお寄せいただいていると考えています。
そこでコンテンツレコメンドウィジェットを選ぶ際にも、私たちの考えを理解してくれるようなパートナーを探していました。他社のサービスも比較検討しましたが、当社のメディアに配信される広告の審査についての質問に対し、曖昧と思える回答が多くお任せできませんでした。その点、popInさんは「こういう広告クリエイティブは掲載NG」と具体的な基準が設けられていたので、導入に踏み切ることができました。
Webに掲載されるコンテンツも各編集部が作成していますが、メディアとしてのマネタイズを始めとする運営業務は私たちの部署が統括しています。
私自身は『VERY web』の担当ですが、2017年8月にリニューアルを終え、「メディアの世界観を崩さず収入をつくる」というミッションがある中で、popIn Discoveryを導入したのは、戦略的にユーザーの分析を強化をしていこうというタイミングでした。『VERY web』を皮切りに、現在では『STORY web』、『CLASSY.ONLINE』、『JJnet』の4つの女性誌メディアで、popIn Discoveryを導入しています。
山下:光文社さんでの運用が始まったのは、2018年の5月末。その際に一番大切にしていたのは「メディアの世界観を崩さない」という光文社さんのご意向でした。
この部分を守りながら、ユーザーにとって役立つ内容をレコメンドし、レコメンドウィジェットとしての効果を向上することを目指し、ご一緒に内部回遊と広告収益の数値動向の分析を重ね、ABテストを繰り返してきました。
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