江崎グリコの子育て家庭支援事業「Co育て」に渋谷区が連携

江崎グリコと渋谷区は6月3日、同区役所内で「渋谷区子育て家庭支援事業に関する連携協定」の協定締結式を行った。

(左から)江崎グリコ コーポレートコミュニケーション部長の江口あつみ氏、渋谷区長の長谷部健氏。

渋谷区では5月20日から、2021年の本格スタートを目標に子育て支援事業「渋谷区子育てネウボラ」を開始。その一環として、江崎グリコが2月にスタートした「Co育てPROJECT」を利用し、両者で中長期的に子育て支援を行っていく。

当日は渋谷区健康推進生活衛生課長の豊田理香氏と江崎グリコ コーポレートコミュニケーション部Co育てPROJECTリーダーの宮崎友恵氏が登壇し、本プロジェクトについて説明した。

プロジェクトの概要を説明する江崎グリコ コーポレートコミュニケーション部Co育てPROJECTリーダーの宮崎友恵氏。

渋谷区が開始した「渋谷区子育てネウボラ」は、専属の保健師が1家庭に1人つき妊娠期から18歳に至るまでの子どもと家族をサポートするというもの。フィンランドの子育てシステム「ネウボラ(アドバイスの場の意)」を参考にし、今まで窓口が細分化されていたものを1カ所に集約し、妊婦やその家族により相談しやすい環境を提供する。2021年8月には8階建ての子育て支援の拠点が神南分庁舎(渋谷区宇田川町)跡に完成する予定だ。完成までの2年間で、段階的に取り組んでいく予定で、本協定もその1つである。

江崎グリコの「Co育てPROJECT」では、夫婦で協力して子育てするという育児概念「Coparenting(コペアレティング)」をベースに、夫婦間のコミュニケーションや育児協同を促すことで「家族の良好な関係づくりの促進」を図る。「Co育て」は、「Communication(和気あいあいと)」「Cooperation(上手に協力しながら)」「Coparenting(一緒に子どもを育てる)」という3つの“Co”を取った造語。コペアレティングの分野の研究を日本で唯一進める東北大学と共同で、概念の普及をしていく。

具体的な取り組みの第1弾として、同社は区が6月9日に開催する、ネウボラ事業のオープニングイベントに参画する。当日は、子育てについて父親、母親が考えるワークショップを開催。また同社が提供する夫婦間のコミュニケーションを促すアプリ「こぺ」も活用予定だ。

江崎グリコが提供するスマートフォンアプリ「こぺ」。夫婦専用のメッセンジャーや出産後の育児記録を残す機能などがある。

当日は、渋谷区長の長谷部健氏も登壇し、「2年後の本格始動を前に、様々なことにチャレンジしていき、より良い子育て環境を作っていきたい。そのためにも、長年の知見がある企業と協力しつつ取り組んでいければ」と語った。江崎グリコ コーポレートコミュニケーション部長の江口あつみ氏も「強力なパートナーと組めたことは非常に心強く思う。“おいしさと健康”という企業理念に基づき、商品の提供から接点を広げ、子育て支援に尽力していきたい」と語った。

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