京都府福知山市は6月6日、都内で記者会見を行い、戦国武将・明智光秀が築城した同市にある福知山城を1日24時間貸し出す「一日城主公募」という企画を発表した。
本企画は2020年のNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』で福知山に縁の深い明智光秀が主人公に選ばれたことを受け、市との関係性を全国に発信するべく発足した「知られざる明智光秀プロジェクト」の第3弾。
第1弾では明智光秀のイメージ調査、第2弾では明智光秀の子孫であるテレビ・ラジオパーソナリティのクリス・ペプラーが福知山の城主に就任する記者会見風のプロモーション動画を作成し、同氏に福知山特別大使を委嘱した。
第3弾となる今回は、「福知山城天守閣を活用するアイデア」を国内外から広く募り、1組を選出。選ばれた1組は「一日城主」として通常の入館料320円(大人)で24時間城を貸し切り、提出したアイデアを実践することができる。市役所担当部署が「話題性・意外性」「実現性」「安全性」などを基準に選出する。
記者会見には福知山市長の大橋一夫氏が登壇し、概要や狙いを説明した。大橋市長は「大河ドラマは福知山を知ってもらえるまたとない機会。文字通り24時間城を貸し出すというのは日本で初めての挑戦。 “いがいと!福知山”という市のブランドメッセージにもあるように、意外性のあるアイデアがたくさん寄せていただければ」と語った。
応募は6月6日から7月5日の間、市のサイト内特設ページにて行われ、7月末に審査結果を発表する予定だ。
また今回の企画では、プロモーションにも力を入れている。6月7日から京都駅、6月10日から東京駅、池袋駅、大阪駅で交通広告を出稿するほか、市の公式YouTubeチャンネルで福知山城の紹介動画を公開した。
他にも、実行者にSNSでの投稿を促したり、クリス・ペプラー氏も企画の発信に協力。当日も登壇し、「私だったら、明智光秀に関するセミナーを企画したい。場外でビアガーデンもいいね」と自身の案を発表した。