※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
盛り上がりを見せる“ボードゲーム”
前回放送の終盤、これから流行りそうなゲームのジャンルとして“アナログゲーム(ボードゲームやカードゲームといったコンピュータを使わないゲーム全般)”を挙げたイシイさん。
なかでも“ドイツゲーム”と呼ばれるボードゲームが、日本で注目を集めているそうです。そのきっかけになったのは、今から約15年前。イシイさん曰く、当時日本は、ヨーロッパやアメリカに比べて圧倒的にボードゲーム後進国だったとか。「ドイツゲームの代表格『カタン』の権利をカプコン(日本のゲームメーカー)が買い、大きくプロモーションをしたのをきっかけに、ボードゲームの存在が日本に広く知れ渡った」と言います。
さらに、これまで外国語表記だったボードゲームが翻訳されたのをきっかけに、人気に火がついたとか。ボードゲームショップを営む人やボードゲーム制作に取り組むクリエイター、ユーザーが出てきたと言います。
3年前には、ボードゲームの本場であるドイツ・エッセンで開かれたゲームショー「SPIEL」で、日本人が初めて賞を獲得。それがゲームデザイナー・カナイセイジさんのつくった「ラブレター」。わずか16枚のカードで構成され、ミニマルな作品の多い日本のボードゲーム界を象徴するゲームで、イシイさんはこの出来事を「大作映画のなかでインディーズの小規模作品が入選したようなもの」と評価した。
さらに、「ここから頑張れば、日本が大型のゲームをつくる文化ができる。そうなると世界のボードゲーム市場や文化から認められるようになる」と日本のボードゲーム市場の展望を語ります。
フィギュア・アニメなどの技術を総動員したボードゲームを開発!?
3年前、エッセンのゲームショーに行ったとき、イシイさんは「ここに日本の(ボード)ゲームがないのはおかしい」と感じたと言います。続けて「日本のゲームや漫画、アニメーションクリエイターたちがボードゲームの市場に出ていく妄想をした」と語ります。
ここで、ハヤカワさんが「イシイさん自身は、アナログゲームをつくらないんですか?」と聞くと、「実は1週間後の放送だったら言えることがあったんだけど……(笑)」とポツリ。というのも、6月8日(土)、9日(土)に中国・上海で開催されるゲームショー「ワンダーフェスティバル」で、イシイさんが参画しているボードゲームの発表があるのだとか。
まだ、詳しいことは発表できないものの、イシイさんは「日本のフィギュアの技術、ボードクリエイターの技術、そして、アニメ・漫画のエンタメ的な物語的要素を組み合わせたボードゲーム」と、内容を少しだけ明かしてくれました。
さらに「夏には、クラウドファンディングにも挑戦してみようかな」とイシイさん。過去に短編アニメーションの制作でクラウドファンディングを活用したときに、とても苦労したことを語り「デジタルよりアナログゲームのほうが(クラウドファンディングを)やる価値がある」と熱く語りました。
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<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter: @mousou_tfm
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