地方のアートディレクターが自費で行く、はじめてのカンヌライオンズ Vol.1  なんでカンヌにいるの?篇

秀島康修(電通中部支社 アートディレクター)

6月16日(日曜)カンヌライオンズフェスティバル前日

はじめまして。電通中部支社、アートディレクターの秀島康修(ひでしまやすのぶ)と申します。今回、ご縁を頂いてこの記事を書いています。

僕は生まれも育ちも名古屋で、これまで経験した会社もすべて名古屋。そう、生粋の名古屋クリエイターです。そんな僕は、今回はじめてカンヌライオンズに出品し、現地にてフェスティバルに参加しています。

地方のアートディレクターとして、また、出品者として見たカンヌライオンズを感じたままにお伝えできればと思っています。

この記事を書いているのが6月17日月曜の明朝なのでフェスティバルの開催前です。なので、今回は僕がカンヌに来た経緯を記載したいと思います。

92万5千円

僕のカンヌライオンズの参加料(5日間で約55万円)+航空・宿泊代にかかった費用が大体92万5千円です。食費などを含めると、100万円以上。航空や宿泊など手配したらもっと安いのかもしれませんが、英語が苦手な僕は現地にスタッフがいるツアーでお願いしました。

決して安くない旅費を払ってでも行こうと思ったきっかけは、今年のADFEST参加でした。ADFESTもはじめて参加し、現地で色々な人たちと出会い、さまざまなセミナーや展示物を生で見ることで嫉妬し、とても良い刺激と学びになりました。例えるなら井の中の蛙が、大海を知り、空の高さを知ったような心境でした。そして、世界中から集まるカンヌライオンズはもっと刺激と学びがあると確信し、ADFESTの帰国後には行こうと決めていました。

そんな中で、エントリーする機会もあり、チームが一丸となって完成させた案件を見届けたいという思いもありました。

カンヌも行くぞ!と決めたADFEST

次ページ 「カンヌライオンズにエントリーした2つの案件」へ続く

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