地方のアートディレクターが自費で行く、はじめてのカンヌライオンズ Vol.1  なんでカンヌにいるの?篇

カンヌライオンズにエントリーした2つの案件

僕は今回、2つの案件をエントリーしています。ひとつはスマホ用タクシー配車デバイス「タクシーホイッスル」、もう一つはCCN年鑑2018「Stimulate Annual(刺激を与える年鑑)」です。エントリー部門はBrand Experience & Activationや、Design、Industry Craft部門など。

その1
ピューっと吹くだけでタクシー参上!?
三和交通株式会社「タクシーホイッスル」

↑ホイッスルを地図のピンに見立てたデザイン。

神奈川を拠点にタクシー事業を展開する三和交通のスマホ用デバイスが「タクシーホイッスル」です。タクシーホイッスルは笛のように、口にくわえて吹くだけで、Bluetootheを通じてスマホと連携。その場にいつでも三和交通のタクシーが迎えに来てくれます。吹くだけのワンアクションなので、スマホの煩わしい操作が億劫な老人に使いやすいのはもちろんのこと、居場所を説明しづらい外国人旅行客にとってもタクシーが呼びやすくなりました。

ユニークな形状と操作方法のおかげで、Yahoo!のITニュースのトップ記事になったことをかわきりに、PR費ゼロでテレビ、ラジオなど多くのメディアで紹介され、その広告換算費は1億円強。コーポレートサイトへの訪問数が3倍に増加。結果、他社との差別化に成功し、三和交通の知名度も向上しました。

その2
コピーライターに刺激を与える年鑑。
CCN年鑑2018 「Stimulate Annual」

突起物のついた2種類のカバーがある。

コピーライターがより効率的にアイデアを思いつくように、身体に刺激を与える年鑑を作りました。ツボ押しの機能を備えたカバーや表紙が、読者の手や脚、背中を刺激することで脳の活性化を狙っています。

カバーは、足と背中を刺激する2種類があり、取り外して広げると、ツボ押しのプロダクトになります(足用はデスクの下に置いて年鑑を読みながら刺激。背中用は寝転がって年鑑を読みながら刺激)。

着いたらカンヌライオンズは始まっている!?

前談が長くなってしまいましたが、カンヌライオンズは6月16日 日曜からDesign部門などのショートリストが日毎に発表されます。行きの飛行機が、6月16日 日曜の日本時間10時に中部国際空港発〜フランクフルト経由でニース着なので、フライト時間は約15時間。飛行機乗っている間に発表されていることになります。

梅雨の合間の快晴に恵まれた中部国際空港

Design部門にエントリーしていたのでフライト直前までサイトをチェックしていましたが、現地は-7時間で夜中の3時頃。当然発表される訳もなく、機内の映画も頭に入らないような悶々としたフライトを過ごすことになります。そして、ニース空港に到着し、Wi-Fiを接続すると上長からメールが1通。そこにはなんと。。。

次回「これがカンヌライオンズか。。。篇」
乞うご期待!!!

「地方のアートディレクターが自費で行く、はじめてのカンヌライオンズ Vol.2 これがカンヌライオンズか。。。篇」はこちら
「地方のアートディレクターが自費で行く、はじめてのカンヌライオンズVol.3 散々悔しい思いをしたからあとは楽しむだけだぜ!篇」はこちら

秀島康修(ひでしまやすのぶ)

1986年3月名古屋市生まれ。広告制作会社やメーカーでのプランナー経験などを経て、2018年に電通中部支社にアートディレクターとして入社。主な受賞歴:D&AD Graphite&Wood/NYADC AWARD SILVER/The One Show MERIT/WEBBY Winner/German Design Award Nominee/A’Design Award GOLD/AWWWARDS SOTD/FWA FOTD/CSSDA WOTD/ADFEST BRONZE/AD STAR/広告電通賞/GOOD DESIGN AWARD/日本BtoB広告賞/CCN AWARD/AICHI AD AWARD など

 

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▼詳細は下記から
https://www.sendenkaigi.com/class/detail/latest_cannes.php

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