上位を占めるのは、音楽系コンテンツ
6月27日、博報堂DYメディアパートナーズと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は、全11カテゴリ・計1000以上のコンテンツに関する「リーチ力・支出喚起力ランキング」(2019年版)を発表。ランキングは、同プロジェクトが毎年実施し、今年で9回目となる「コンテンツファン消費行動調査」の調査結果(全国の15~69歳男女・計約5000 名を対象)をもとに算出された。
「リーチ力・支出喚起力」は、企業のコンテンツ活用を促進するために、コンテンツビジネスラボが開発した独自の指標。一方のリーチ力は、「そのコンテンツが一年間に到達できる人数を表す指標」を意味する。リーチ力が高いコンテンツは、キャラクタータイアップ・CMへの起用・PRなど、商品やサービスを生活者に広く知らせる際に有効だという。
支出喚起力は、「コアファンによる、年間の関連市場規模の指標」を指す。商品やサービスにコンテンツを組み込む企画を実施する際に、売上規模の見込みを推計することができるとしている。
今回の調査結果について同局は、リーチ力・支出喚起力ともに「音楽コンテンツが好調」との見方を示している。理由として、リーチ力ランキングにおいては米津玄師やあいみょんといった新顔アーティストが新たにランクインし、支出喚起力ランキングにおいては昨年デビューしたばかりのKing & Princeが5位に入るなど、音楽コンテンツが上位を占める結果となったことを挙げる。
さらに、宇多田ヒカルや乃木坂46などの人気アーティストについて、若者の利用が多いストリーミングサービスや動画サービスでの接触を意識しているアーティストが目立っていると指摘している。