ホプキンスから始まった「これまでの広告はオワコン」!?広告の歴史を学ぶ その①

広告は昔からロックなビジネスだった?

フェルドウィック氏が27歳でBMPに入社したのは1974年。その当時のBMPは作りこんだテレビCMなどのクリエイティブが有名でクライアント企業のビジネスを跳ね上げる「ロンドンで最高にイケてるエージェンシー」と言われていたそうです。それはグローバルで言うところのクリエイティブブティックと呼ばれるようなワイデン+ケネディやマザーみたいな会社であり、日本で言えばGOとかCHOCOLATEのような新しいタイプのエージェンシーだったのでしょう。

というのも当時の社長は28歳で、30代以上のスタッフは創業者の他に2人くらいしかいなかったそうです。つまり、その頃から広告というのは「若い人たちのビジネス」だったということになります。そして彼らはまったく新しい形で広告を捉えることで成功した先駆者でした。

広告ビジネス自体は20世紀から本格的に始まった比較的歴史の浅い産業ではありますが、その当時、先人がいなかったわけではありません。しかしフェルドウィック氏は「これまでの広告ビジネスの伝統」を教えるような先人は会社にはいなかった、と述懐しています。そう考えると、当時のロックやパンクな音楽のように、広告はまるで楽器を手にした若者がいきなりバンドを始めるように、それまでの歴史や伝統などの過去はいっさい無視して、新しいやり方をするものだったのでしょうか。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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