【前回】「#SXSW2019「シリコンヒルズ」企業視察レポート③:Third Ear」はこちら
宣伝会議主催の、SXSWやシリコンヒルズ企業視察を実施する研修「Innovation Boot Camp in Texas」。ディレクターとして多くの事業会社のマーケティング支援を行い、本研修では帯同講師を務める本間充氏が、事前予習会や米国企業訪問視察など5日間の視察研修を振り返り、ポイントを解説する。
視察研修だからこそ得られる専門的な学びが魅力
宣伝会議の「Innovation Boot Camp in Texas」に、2019年も帯同講師として参加しました。今年の視察研修を終えて、SXSWを振り返るとともに、SXSWで行う「Innovation Boot Camp in Texas」の意味についても考えてみたいと思います。読者の中にも、過去にSXSWに参加された方がいるのではないでしょうか?
SXSWは、毎年変化と成長をしています。私たちの興味の内容の変化、技術革新、環境変化に合わせて、カンファレンスのコンテンツや展示が変わり続けています。
この変化と成長には、開催国である米国の社会環境も大きく影響します。例えば、個人情報に関する考え方、ジャーナリストの重要度の変化などです。
このような米国の環境変化をひとりで予習してSXSWに行くことは、とても大変です。私がこの視察研修に帯同する理由のひとつは、さまざまな専門知識をお持ちのビジネス・パーソンの皆さんと一緒にSXSWを理解することにあります。
4期目を迎えた「Innovation Boot Camp in Texas」も成長しています。以前からあった事前予習会に加え、企業視察、そして今年からは現地最終日に参加者の帰国後のアクションプランを議論する場も設けました。学びから、実践への活用のために、私たちもこの視察研修のプログラムを成長させています。
そして実際に過去の参加者が、この研修をきっかけに、ビジネスを拡張する事例も出始めました。2020年もより良い視察研修にし、皆さんとともに学び、ビジネスのヒントを生で見たいと考えています。
本間 充氏
アウトブレイン 顧問/アビームコンサルティング 顧問
事業構想大学院大学 客員教授
1992年、花王に研究員として入社。1996年に社外向けWebサーバーを自ら立ち上げ、1999年にWeb専業の部署を設立し、Digital Marketingをグローバルに取り組む。2015年10月に、アビームコンサルティングに入社。東京大学大学院数理科学研究科客員教授(数学)、内閣府政府広報アドバイザー、文部科学省数学イノベーション委員。