セールスフォース・ドットコムは8月1日、東京・虎ノ門ヒルズにてイベント「Salesforce Connections To You」を開催した。
本イベントは、6月にBtoCマーケティング、カスタマーエンゲージメントに特化したイベントとして米国シカゴで開催された「Salesforce Connections」を日本に直輸入する形で開催されたもの。
基調講演のテーマは「360度の顧客ビューを実現する」。米・セールスフォース・ドットコムから来日したRobert Begg氏(VP,Product Marketing)とKatrin Ribant氏(SVP,Product Management)が、海外における「Salesforce Customer 360」の最新事情・ユーザー事例、製品群を中心に紹介した。
「Salesforce Customer 360」とは、同社のマーケティング、コマース、サービス製品を連携して動作させ、顧客にシームレスな体験を提供するためのソリューションである。
また、Salesforceを活用した日本の導入事例として2社が登壇し、各社におけるデジタルトランスフォーメーションについて話した。
バーニーズ ジャパン 情報推進デパートメント ディレクター 中本智巳氏は、ECサイトのリニューアル、商品提案のパーソナライゼーション、実店舗とオンラインの連係について講演。「私たちは実店舗の運営から始まっているので、接客力が重要。お客さまが想定していなかった喜びを感じてもらえるように、実店舗における接客力をEコマース上で発揮し、実店舗に近づけたより良いサービスを提供していきたい」と話した。
キリンホールディングス デジタルマーケティング部 部長 宮崎知宏氏、同社 デジタルマーケティング部 主査 宮入一将氏は、顧客に愛される企業ブランドのためのデジタル強化の方向性、各事業を超えたデジタルプラットフォームの構築、拡大について講演。
宮入氏は「インサイトの理解から、お客さま接点の再設計、お客さまの課題解決・事業への貢献と、お客さま主語のマーケティングを実行していきたい」と話した。
この他、ミレニアル世代を中心に人気の高い、米国化粧品会社のe.l.f(エルフ)や、ポップコーンや調味料などさまざまな食品を扱う、米国大手総合食品会社のCONAGRA(コナグラ)など、大手から中小規模の米国企業事例が動画で紹介された。
15コマにわたる本イベントでは、基調講演に加えて、「顧客エンゲージメントの再創造」「顧客視点での成長戦略を実現するための基盤構築とEC変革」などさまざまなテーマでセッションが展開された。