電通が京都にコワーキング施設「engawa KYOTO」を開設 「Plug and Play Japan」と共同でスタートアップ支援も

電通(東京・港)は7月22日、京都市の四条・烏丸エリアに個人や企業を対象とした会員制コワーキング施設「engawa KYOTO」をオープンした。合わせて、会員企業との人材開発プログラムの企画・運営なども予定されており、電通主体のBtoCサービス立ち上げは初めて。電通京都ビジネスアクセラレーションセンター文化事業推進部クリエーティブ・ディレクターの倉石麻紀子氏は、「地域企業の事業展開の支援や横展開の加速化、学生との接点づくりを進めていきたい」と意気込みを示す。

「engawa KYOTO」のロゴマーク。家にとっての縁側の「内と外が交わる場所、縁(ふち)」というイメージを一筆書きで表現したという。

施設は2階建て。積水ハウスが設計・施工を手掛けた。施設内には複数のコワーキング空間のほか、月契約で利用できる「プライベートオフィス」を完備。企業のスタートアップやサテライトオフィスなどに使えるという。加えて、「『暮らし』と『働くこと』の融合空間」を目指し、中庭やギャラリー、キッチンなど利用者がほっと一息つける工夫が施されている。

1階ソファー席の真ん中には樹木のオブジェが置かれるなど、「『暮らし』と『働くこと』の融合」を目指した空間設計となっている。

また、世界的なベンチャーキャピタルであり、アクセラレーターの「Plug and Play Japan」がすでに「engawa KYOTO」に入居しており、同社と連携したスタートアップ支援事業を行うほか、会員企業同士のマッチングや、企業の人事担当者がメンターとなり起業家を志す学生を育成するプログラムなども予定しているという。

電通はこのほど、「顧客へのソリューション提供」「顧客との共創事業」を軸とした新規のサービス展開を進めており、同社は今後さらに出資や起業支援に積極的に関与していきたい考えだ。

 施設の基本料金は、施設内のフリーアドレスエリアのみの使用なら「コワーキング会員」登録で月々3万円。会議室やキッチン利用には別途料金が掛かるほか、プライベートオフィスの契約には個別に対応しているという。

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