※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
ブランド立ち上げまでの軌跡
森さんは2014年に、オンライン発のビジネスウェアのカスタムオーダーサービス「FABRIC TOKYO(旧・LaFabric)」を立ち上げました。現在は、都内8店舗、関西4店舗の計12店舗を運営。実店舗などで採寸したユーザーの細かなデータをオンライン上に登録、インターネットで簡単にスーツやシャツをオーダーメイドできるサービスを展開しています。
森さんは、「FABRIC TOKYO」の特徴は2つあると言います。1つ目は、“お客さまの好み”のデータ化。「採寸した体のサイズだけでなく、丈が長いほうが好きとか、パンツは細身が好きなど、お客さまごとの好みや体型のクセを一つひとつデータ化し、購入時に反映されるようにしている」と語ります。2つ目は、「ライフスタイルに合わせた生地の提案」。
こうした独自の視点でサービス展開をしていた森さんのことを、ハヤカワさんは「同じアパレルをやっている身として注目して見ていた」と言います。
次の話題は、森さんが「起業に至るまでの経緯」について。パソコンメーカーに勤めていた父親の影響で、子どものころからパソコンがある家庭環境で育ったという森さん。プログラミングやサイト制作をこなせるようになり、大学時代には、ファッション好きが高じてファッションメディアを立ち上げたこともあったとか。
そんな森さんは、「フリマアプリ『メルカリ』の立ち上げに参画できたことが自分のなかですごく大きかった」と振り返ります。ローンチ後、何万人もの人たちが使用してくれているのを実感し、「ITを活用したスケーラブル(拡張可能)なビジネスは、とても素晴らしいと思った」と語ります。
右肩上がりの状況に甘んじることなく、「自分で事業を立ち上げたいという目標もあった」と森さん。その思いが、ITとファッションをかけ合わせた「FABRIC TOKYO」の誕生につながっていったと語ります。
数多くのファッションECサイトがひしめくなか、「サイトに肩幅や身丈などのサイズが書いてあるけど、みんな家でわざわざ、メジャーで測ったりしない。お店に来てもらって採寸したデータを登録しておけば、自分にフィットした洋服が自動で届くのが当たり前になっていくだろうと思った。“誰もやっていない”“じゃあ、自分でやろう!”と始めました」と、オンラインから実店舗展開に踏み切った経緯を明かしました。
「D2C」は今後も流行る…!?
仲介業者を介さずに、テクノロジーを駆使して商品をユーザーに直販する「D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)」サービスを展開している森さんは、「D2Cは、お客さまと一番近い存在でブランド運営ができる。今後も流行るだろうし、ファッションや化粧品だけでなく全ジャンルの小売りでスタンダードになっていくのでは」と自信をみなぎらせます。
さらには、「10年20年という長いスパンで、顧客とエンゲージメントしていくブランドが今後増えていく。“小売り×テクノロジー”がどんどん革新していくような未来がくる」との妄想も。
「店舗でもECサイトでも同じように便利に買えることを大事にしている」との森さんの話に、ハヤカワさんは大きくうなずきつつ「都心を離れるとお店の数も少なくなるし、地方の友達からも『服屋が全然ない』と聞く。場所に制限されずに購買できるというのは、すごく価値のあることなんだと感じる」と話していました。
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<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter: @mousou_tfm
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