日本新聞協会が主催する子どもの夢を応援する企画「巨大こども夢しんぶんづくり」の完成式が8月29日、都内で開かれた。
「巨大こども夢しんぶん」は、未就学児や小学生を主とする全国約2万2000人の子どもたちが自身の夢を書いた付箋でつくった新聞モザイクアート(大きさ約549平方メートル、付箋の数は計約9万7000枚)。完成式には俳優の寺田心君がアンバサダーとして登壇し、作品に対して「みんなの夢の重みを感じた」と感想を述べた。
また本作品は世界最大の付箋モザイクとして同日、ギネス世界記録に認定された。
企画の背景には、協会の外郭団体である新聞科学研究所が昨年12月に行った調査がある。「子どもの将来の夢」と題したアンケートを実施(対象は新聞購読・非購読者2472人)。その結果、新聞を読む家庭の52.6%が「夢がある」と回答したのに対し、読まない家庭は41.8%と10ポイント以上も差がついたという。
そこで日本新聞協会が4月から郵送などで夢(の付箋)の募集を行い、各地域の新聞社も主・共催するイベントで呼び掛けた。タイや台湾など海外から送られてきたものもあったという。また、巨大新聞の制作には、28・29両日、地域の小学生とその保護者らが取り組んだ。
完成式に登壇した朝日新聞社 常務取締役の西村陽一氏は、「日々の新聞には、夢の実現に向け頑張っている人の話などが書かれている。皆さんは新聞を読むことによって、自分の夢を見つけることができるかもしれない。ぜひ先程書いた夢を忘れないで。日本全国の新聞社が皆さんの夢を応援する」と締めくくった。