※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
動画コンテンツはどうなる?
今回の放送は先週に引き続き、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さんが登場。動画コンテンツのこれからについて伺いました。
中田さんは現在“教育系YouTuber”として、チャンネル登録者数100万人超えを誇るYouTube公式チャンネル「中田敦彦のYouTube大学」にて毎日動画を配信しています。「ライバルや競合他社を見るな。顧客を見ろ」というAmazon.com創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏の言葉を教訓に、「自分が社会に対し、一体なにを貢献していくのか。YouTubeのチャンネルをやって、俺はどういう風に死んでいくのか、ということに集中している」と中田さん。
続けて「状況は変化しますし、その予測もある程度立てています。それこそ、『全裸監督』(AV監督・村西とおるさんの半生をモデルにしたNetflixのオリジナルドラマ)がくるぞとか、『Amazonプライム・ビデオ』(Amazonが展開する動画配信サービス)がどういう動きに出るのかとか、『YouTube Premium』(広告なしで『YouTube』と音楽ストリーミングサービス『YouTube Music』を楽しめる有料プラン)はどこに向かっているのか、既存のYouTuberがどのような栄枯盛衰を辿るのか……などを注視している」と語ります。
“テレビの逆襲”に注目
そんな中田さんは、“テレビの逆襲”に注目していると言います。民放テレビ局とNHKが連携した公式テレビポータルサイト「TVer(ティーバー)」について、「すごい設備ではあるが、フジテレビは『FOD(フジテレビオンデマンド)』(フジテレビジョンが運営するインターネットテレビ・電子書籍配信サービス)を持っていたり、日本テレビは『Hulu(フールー)』(アメリカ初の動画配信サービス)ともつながっていたり、(自社の)PRをしたくて“連合軍”である『TVer』をプッシュしているのはTBSだけ。
いま、コンテンツメーカーとして貫くのか、プラットフォーマーのプライドを貫くのかで大手が揺れている」と分析。
そんな状況下だけに、「僕のような“コンテンツメーカー専門店”は貫くしかない。大手がきたらヤバイから、その前に地盤を築きたいというのが本音」と打ち明けます。
また中田さんは、ナレーターや声優が本を朗読する“聴く本”「オーディオブック」にも注目していると話します。自身のYoutubeチャンネルをバックグラウンド再生(動画・音楽アプリなどの「再生」画面を離れても、音声や音楽が「再生継続」される仕様のこと)で聴いてくれるユーザーも多いため、バッティングは避けられない状況だと言います。
そのため、「1つのコンテンツを複数のプラットフォームに投げる形が正しいと思っている。いま、電子書籍とオーディオメディアに関しては視野に入れています」と明かします。
こうした目まぐるしい変化について、ハヤカワさんは「いろいろな収益源があればあるほど、(サブスクリプションモデルで安定的に収益が上がる)『Netflix』などのように次のコンテンツに投資できたり、スタッフを雇えたりする。例えば、YouTubeの規制で“収益化ナシ”ということが起きても、分散していれば安心」とコメント。
次世代の若者たちのために
自らコンテンツを手がける“プレーヤー”の立場である中田さんは、“経営者”であるハヤカワさんに尊敬の念を抱いていると言います。そして、「僕自身の根幹にある“めっちゃしゃべりたい”という気持ちと、(経営者的立場で)“しゃべらずに生きていきたい”という気持ちと向き合っている」と明かし、今後について「1回、先端産業で栄光を勝ち取ってみたい。しっかり見据えて、“次にくるのはこの事業だ!”と、その先頭を率いてみることに興味がある」と意欲を見せる一幕も。
また、「中田敦彦のYouTube大学」で動画を配信する理由について、中田さんは「次の時代の若者たちに、自分がどこで生きていくのかを観てほしい。歴史や政治、経済、テクノロジーを知って未来を見据え、次はなにに賭けるか。僕自身に投資するためにもやっている」と語ります。
これに、ハヤカワさんは「歴史は繰り返すものだし、きっと未来の先を走っている人から学べることもあるし、過去の偉人から学べることなど、たくさんの知識を入れてこそ“次の一歩”がわかる。ある意味、中田さん自身が次の一歩を踏み出すための力強いパートナーとして『中田敦彦のYouTube大学』があって、自己投資でもあり、みんなへの投資でもあるんですね」と語りました
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<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter: @mousou_tfm
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