国交省がサイクルツーリズム推進 霞ヶ浦・しまなみ海道など指定ルートへ

国土交通省は9月9日、積極的なサイクルツーリズムの推進と一定の水準を満たすルートを「ナショナルサイクルルート」として指定し、国内外にPRしていくと発表した。

第一弾として、①つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城)②ビワイチ(滋賀)③しまなみ海道サイクリングロード(広島・愛媛)の3カ所を候補地として選出。今後設置する第三者委員会での審査をもって、正式に指定される。

候補地のひとつに選出された、しまなみ海道サイクリングロード。官民一体となりサイクリング環境向上の取り組みを継続的に推進している。

指定されたルートは、国や日本政府観光局によるプロモーションや支援金などを重点的に受けることができる。また、指定されたルートを擁する自治体は、今後策定されるロゴマークやナショナルブランドを活用し、国内外からの誘客に取り組む。

指定候補の選定については、①ルート設定②走行環境③受け入れ環境④情報発信⑤取り組み体制の5つの視点で設定。道の安全性、案内表示の充実、快適性などの走行環境の整備はもちろん、周辺の観光の充実や誘導、宿泊や休憩できる環境の整備、緊急時のサポート体制、官民の連携体制など、サイクルツーリズムが地域活性につながる体制が組まれているかが重視された。

選出された3ルートはいずれも、ゲートウェイ(ルートのスタート地点)の活性化や、マップや看板の多言語対応など、環境整備が積極的に行われていることと、自治体と地元企業、住人との協力体制が形成されており、利用者数も年々増加していることが挙げられた。

国土交通省は今後、この認定地域を中心に自転車での観光文化を広め、地域の盛り上げにつなげたい意向だ。

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