マーケティング思考を養い 消費者起点で企画を考える
日清食品では、これまでは入社1年目では営業に配属、営業を数年経験させてからマーケティング部に異動することが主だったが、2018年度より、マーケターを早期育成する目的で、入社1年目からマーケティング部に配属する試みを実施している。
その取り組みの1期生としてマーケティング部に配属された松井俊輔氏は、新任マーケター育成プログラムの一環で宣伝会議の「マーケティング実践講座」を受講した。
即日実務に生かせる内容 受講生との交流も刺激に
松井氏は「大学時代、特にマーケティングを専攻していたわけではなく、米国に留学した際にマーケティングを学びました。ただ、米国で学んだ内容は概念的な内容中心で、実践的な内容ではなかったため、本講座で実践的なマーケティングを学び、概念と実践をリンクさせることができました」と話す。
他の受講生との交流についても言及。「年次や扱う商材の異なる他社のマーケティング担当者が受講しに来ていて、一緒にワークショップに取り組んだことが非常に刺激になりました」。
印象に残っている講義は、デコムの大松氏が講師を務める、消費者のインサイトを探る講義だという。「実践的な内容を学んだため、すぐに業務に生かすことができました」。松井氏は、受講期間中から実務に変化が表れたと話す。
それまで商品企画をするときに「自分のつくりたいものをつくる」という意識を強く持っていたが、受講後は「まず消費者が求めていることは何かを考える」意識を強く持つようになったという。昨年度は「日清焼そばU.F.O.」の担当者として、油そばのお店に何度も足を運び消費者のインサイトを研究し、「日清焼そばU.F.O. 辛口ラー油マヨ油そば」を企画開発。消費者からも好評を得たそうだ。
松井氏は今後について、「消費者のインサイトを掴み、即席麺に限らず、何十年も消費者に愛され続ける商品を残していきたい」と語った。
「マーケティング実践講座」でした
宣伝会議のマーケティング実践講座は2020年で17年目、28期で3260名以上の修了生を輩出。人気の秘密は、現場最前線の講師陣がサポートするグループ演習。実務の領域に迫るリアルな課題に取り組む中で、マーケティングへの理解を一層深めることができます。
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株式会社宣伝会議 教育事業部
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