※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
妄想は創作活動の原点
マイクロソフトのクラウド デベロッパー アドボケイトとして働く千代田さん。その役割とは、「マイクロソフトと外部開発者との関係を築いていくことが中心。デベロッパーの皆さんに、マイクロソフトの技術を使ってもらう、知ってもらうこと。デベロッパーコミュニティのサポート」と話します。
人に物事を伝えることを生業としていることに、千代田さんは「もともと腐女子でオタクだから、自分の好きな漫画や“推し”を、(いろいろな人に)あの手この手で“沼に浸けさせられる”か、“腐教”活動していた。それがいま活きている」と笑います。
大学時代の4年間は塾講師のアルバイトをしていたそう。現在、講演などに登壇する機会の多い千代田さんは、「(塾の講師として)集団授業ではみんなの前でしゃべり、個別授業だと小学生でもわかるようにやさしく教えてあげたりしていました。そのときの経験がつながっている」と言います。
また、プログラミング言語を擬人化したWeb漫画「はしれ!コード学園」、日本人が外国人と一緒に働くときにありがちなシチュエーションを漫画で紹介するロッシェル・カップさんとの共著『マンガでわかる外国人との働き方』(秀和システム)など、漫画家としての顔も持つ千代田さん。「私にとっての妄想は、創作活動の源泉」と胸を張ります。
エンジニア兼漫画家となったきっかけ
エンジニア兼漫画家として活躍するようになったきっかけは、大学の進学祝いでパソコンとペンタブレットを買ってもらったこと。ペンタブレットを手にしたことによって、いままで以上にたくさんの絵を描くようになり、自身の作品をみんなに見てもらいたいという気持ちが芽生えたと言います。
そのためのWebサイトをつくろうと、HTMLやCSSを勉強したことが「私の始まり」と千代田さん。さらにWebサイトに動きを加えようとJavaScriptを勉強したり、掲示板機能を付けるためにPHPを勉強したり、Perlやサーバー構築などさまざまなことを学んでいったそう。そして、このWebサイトのレンタルサーバーの維持費を稼ぐために始めたのが塾講師のアルバイトでした。
自身の妄想について、「2~3年後の自分や未来の自分を妄想する」と言う千代田さん。大学時代には、「人前に出てしゃべる自分と漫画家の自分、両方を妄想していた」と振り返ります。まさに、いまその妄想を体現していることに「妄想があると、それに向かって最適化されていく」と語ります。
女性エンジニアのロールモデルに
さらには、エンジニア職についても言及。「日本のエンジニア業界は、8~9割が男性。私は女子校、女子大だったので、いままで男女比が0対10だったのが、急に逆になって大変だし寂しい。女性がもっと入っていきやすいようにしていきたい。みんなのロールモデルになれたらいいなと思う」と意欲を見せます。
大学時代、ロリータファッションが好きだったこともあり、「かわいいファッションで壇上に立つ自分を妄想していた」と千代田さん。しかし、マイクロソフト入社当初、プレゼンの場などでの服装は暗黙のドレスコードがあったそう。それでも自分を貫き、かわいらしいファッションで登壇したところ、「好きな服を着ているだけなのに、“女性をアピールしているんだろ”とか、いろいろ言われた」といったエピソードも。
それでも、「私がもしここで折れてみんなの色に染まったら、この先、女性がテクニカル業界にくるときに、自分の好きな服装ができなくなる。それはおかしい。叩かれることがあっても地雷を踏みぬいていこうと思って、好きな服装をやりきったら、いまは言われなくなった」と打ち明けます。
そして最後に、「妄想は私のなかでのビジュアライズ。ビジュアライズされると(やりたいことが)具体的になるので、それは重要だと思う」と述べると、ハヤカワさんは「妄想が現実になったという体験があるのは、すごく良いこと。確かにビジュアライズされることで具体的になる」と話していました。
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<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter: @mousou_tfm
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