※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
フットワークの軽さは、情報量の多さ
前回はコーチングの仕事などについて語ってくれた小林さん。コーチングをするなかで、「やりたいことが見つからないと言う人が多い」と実感を語ります。
そして、その解決策は「もっと行動をしたほうがいい」と言います。というのも、「やりたいと思うことって実は心のなかに答えとしてあるから」。とはいえ、「自分のやりたいことを実際に行動に移せるかどうかは、また話は別」とも。
小林さん曰く、人は幾つか条件が揃わないと行動に移せないのだそう。それは、「自分が成功をイメージできること。自分に自信があることでないと、面倒でなかなかやらない。それと一番大きいのが、それがお金にならないからと行動をブロックしてしまう」と説明。「なにも考えず、とりあえずやってみればいいんだけど、いろいろと考えてしまう」と話します。
これに、「起業家やなにかをやっている人たちって、そこへのハードルが低いと思う」と感想を口にすると、「フットワークの軽さは情報量の多さだと思う」と推測。情報量が多いと、自分がそれをやることによってどんな期待を得られるのかがある程度想像がつきやすくなるのだそう。逆に、「まったく期待値を得られない状態は、おそらく情報量が少ないということ。行動をするには情報を入れるしかない」と話します。
小林さんは、「経営者は、情報をたくさん取得する。情報を持っているから行動へのハードルが下がって、どんどん行動することによって、さらに情報が得られるから次の行動がしやすくなるループに入るんです」と解説。そして、情報を増やす方法として、「情報をいっぱい持っている人のところに飛び込むこと。自分の環境を変えるのが一番。人に会ったり、話を聞いたり、読書が苦手な人でもできると思う」と勧めます。
環境を変えるのがおすすめ
また、「人って現状からなにか変わることをすごく嫌う。なにか変わることで“自分が損をするかもしれない”と思ったら、その損自体を深く捉えてしまう習性がある」と言います。
例えば、現職に満足していないものの“転職しよう”という発想が湧いてこないのは、「現状維持をしていると未来が予測しやすくなるので、不満ではあるけれど安心なんです。大きなストレスを抱えて一気に転職をするよりも、小さいダメージを受けながら日々を過ごすほうを人は取りやすい」と説明。
そこで、「この“現状維持バイアス(偏り)”から一歩踏み出す、心理的負担を超えるためにはどうすれば?」と問うと、「環境を変えるのがおすすめ」と答えます。「自分の価値観に影響しているものの根本となるのは、周りの人たち。自分の周囲5人によって自分の平均の価値観が定義される。例えば、自分の周りにすごく不幸な人たちが集まっていると、自分も不幸なところに染まりやすいし、その価値観に染まっている状態だと、そこから変化しようと思わない。
でも、自分1人だけが不幸で周りの5人はハッピーだった場合、自分もハッピーなほうにいかなきゃという気持ちになってくる」と話します。さらには、「(身近な)周りの人に相談すると、その人のアドバイスは、その周りの環境の価値観を受けたアドバイスになりやすいので、まったく利害関係のない人に相談したり、自分の本音をさらけ出したりするほうが活きてくる。そういう意味ではコーチングは活用できる」とも。
また、「“〇〇すべき”と自分のなかでマイルールを決めてしまいがち。コーチングでは、それを取り外す質問をする」と言います。
多くの人は、常識や周りの声に振り回されてしまいがちで、「まだ上司が帰っていないから“残業をしなければならない”と。(人から)言われたわけではないのに、自分のなかで決めているマイルールによって自分がストレスを受けていることが結構ある」と指摘。それゆえに、「『自分が“〇〇すべき”と思っちゃっていることはなんですか?』と質問されると、そのあたりの認知が自分で客観視できる」と提言していました。
これにハヤカワさんは感じ入った様子で、「ラジオの前の皆さんも、“〇〇すべき”と思っていることがあったら、ぜひ書き出して振り返ってみてほしい」と呼びかけていました。
<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter: @mousou_tfm
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