日本IR協議会は11月14日、2019年度「IR優良企業賞」の結果を発表した。最高賞となる「IR優良企業大賞」は、2017年度、2018年度でも「IR優良企業賞」に選出されていた三菱UFJフィナンシャル・グループが選ばれた。大賞の受賞は初めて。同賞はIRに積極的に取り組み、優れた成果をあげた企業を表彰するもので、今回で24回目を迎える。
大賞の三菱UFJフィナンシャル・グループは、経営トップが積極的にIRに関与し、決算説明会や投資家訪問など、継続的に対話姿勢を示している点が高く評価された。また、金融機関の中でも先進的な活動に取り組んでおり、IR部門では「Investors Day」やテーマを定めた事業戦略セミナーなどを定期的に開催し、内容も工夫している。このほか、新しい事業戦略の背景にある考え方の説明や、社外取締役が課題を含めた率直な指摘をするESG説明会などにも評価が集まった。
審査対象は、同協議会の会員企業のうち株式を公開している企業。2019年度は315社の中から、大賞1社のほか、IR優良企業賞7社、IR優良企業特別賞4社、IR優良企業奨励賞2社の合計14社が選ばれた。
その他の入賞企業は以下の通り。表彰式は12月13日に都内で開催される「IRカンファレンス2019」内で行われる。
【IR優良企業賞】
アサヒグループホールディングス
花王
ソニー(2年連続)
ダイキン工業
丸井グループ
三井住友フィナンシャルグループ
三井物産(2年連続)
【IR優良企業特別賞】
積水化学工業(初受賞)
日本電信電話
【IR優良企業奨励賞】
テクノプロ・ホールディングス(初受賞)
メタウォーター(初受賞)