母がアナウンススクールに勝手に申し込みをして……
永島:性格がオープンになったのはチアリーディングを始めてからですね。どれだけ悪い試合状況でも満面の笑みで「Go Fight Win! We’re Number One!」って言っていると、自然とオープンな感じになってきて、そこから変わりました。今はサッカーが一番好きですかね。
澤本:鈴木さん……じゃない、ゆいゆいはどうしてアナウンサーになろうと思ったんですか? だって引っ込み思案なわけでしょう?
権八:チアリーディングにも出会わずにね。
鈴木:小さい頃からテレビっ子で、もともとテレビ局に入りたかったんです。人の意見に流されるタイプで、母親に「あんたアナウンサー行きなさいよ~、やってみなさいよ~」と、大学何年生かの夏に親が勝手にアナウンススクールに申し込んじゃったんですよ。
中村:そのときは怒らなかったですか?
鈴木:めちゃめちゃ怒りました (笑)。外で遊んでたら急に電話がかかってきて、「申し込んどいたから。お金ももう払っちゃった」と。「何やってくれてるの?」と思って。
権八:凄いお母さんだね(笑)。
鈴木:スクールは3日間だったんですけど、その3日間が本当に辛くて。今まで一度もやったことないのに、発声練習で「あー」とやったり、文章読んだり。下手だからもう一回と、やれるまで何回も、何回も、何回も、何回も直されて。それが嫌で辛かったんですけど、せっかくやったので試験も受けるかって思って。
永島:え、それがきっかけでアナウンサーを目指し始めたってこと?
鈴木:はい。スクールに参加したと言うと、まわりも「じゃあ受けなよ」となるじゃないですか。それでだんだん後に引けなくなってきて。人の前に立つことに本当に悩んだんですけど、せっかく受かったし、ここは人生の分かれ道だなって思って飛び込んでみたら楽しいんですよ。だから、あのとき行かない選択をしなくてよかったなと、今になって思います。
権八:めちゃめちゃいい顔してるじゃないですか。テレビっ子の子どもの頃はどういう番組が好きだったんです?
鈴木:『クイズ!ヘキサゴン』が好きで、毎週見てテレビに向かって答えを言い続けてました。お台場のイベントも行きましたもん。フジテレビの「冒険王」とか。
永島:私も行った。
中村:ユミパンも、ゆいゆいも、アナウンサーという仕事に全力投球と思いますが、今後はこんなこともやってみたいということがあったら、ぜひ教えてください。アイドル活動でもいいし、女優活動でもいいし。
永島:女優活動!?絶対ないですね。何だろう……ゆいちゃんある?
鈴木:一番興味がある仕事はナレーションです。上手に読みたいという欲が出てきました。全然できないんですけどね。いつも放送を見て、もうちょっとうまく読めないかなとか毎日考えながらやるんですけど。
権八:どういうところが下手だなと思っちゃうの?
鈴木:抑揚ですかね。感情を入れて読むというのが個人的に苦手で。テンションを上げて読むところ、しっとり読むところと、意識しすぎると逆にただの暗い……落ち着いた棒読みになりがちなんですよね。
澤本:ドキュメンタリー番組のナレーションなど、どのジャンルのナレーションがやりたいというのはあるんですか?
鈴木:そこまでまだ考えてなくて。あ、結構上のアナウンサーの方がやられている、あの、何でしたっけ、うちの番組?
永島:え?『ザ・ノンフィクション』?
鈴木:それそれ!(笑)。
永島:えー!それは覚えてて(笑)!