電通と電通イージス・ネットワークは12月2日、日本と中国のハイブリッド市場のマーケティング課題にクロスボーダーで対応していくグループ横断組織「Dentsu China Xover Center」(略称 Dentsu CXC:デンツウ シー・バイ・シー)が中心となり、グループ各社との連携のもと、総合ソリューションを強化していくと発表した。
「Dentsu CXC」では、今回の総合ソリューション強化は(1)日本・中国クロスオーバー消費行動モデル概念であり「SSS フレーム」の開発、(2)中国のEC運営会社「Leqee」(以下、ラーチー社)との戦略的業務提携の2つの取り組みにより実現するとしている。
(1)の「SSSフレーム」とは、日本と中国を別の市場として捉えるのではなく、影響し合うハイブリッドな市場として捉え、中国インバウンド、越境ECのコミュニケーション・プランニングに活用する概念。旅マエ、旅ナカ、旅アトの3段階に分け、それぞれの段階での消費者の心理変容とそれによって喚起される行動を表している。本フレームは、訪日中国人定量調査、訪日中国人インタビュー調査、「Dentsu CXC」メンバーや外部有識者の知見をもとに開発されたという。
(2)のラーチー社との戦略的業務提携については、ラーチー社の中国国内ECおよび越境ECオペレーションにおける専門性・優位性と、電通のブランディング、マーケティング領域における専門性、優位性を融合することで、中国国内EC、越境ECを展開する企業に対して、ブランドコマースサービスをワンストップで提供し、売り上げ向上や新たな付加価値提供、課題解決に寄与することを目指していきたいとしている。