運用を左右するのは操作性、既存顧客をリピーターにするアプリの力 — 名古屋インターネットマーケティングフォーラム2019

宣伝会議は「インターネット・マーケティングフォーラム名古屋2019」を、2019年10月25日(金)、グローバルゲート 名古屋コンベンションホールにて開催した。各社が先進事例と成果についてのセッションを実施。400のアプリを手掛けた実績を持つヤプリのマーケティングスペシャリストである島袋孝一氏は、同社の事例を用いてプロモーション活動におけるアプリの有効性を説いた。本記事では、ヤプリのセッションについてレポートする。

既存顧客と強力な接点を生むコンテンツを発信

ヤプリの島袋氏の講演は「アプリが売上アップに最も効果を発揮するのは、マーケティングミックスのプロモーション分野だ」とアプリの活用領域について大前提となる考え方からスタートした。スマホで簡単に買い物ができるようになった現在、様々なEC領域でアプリの活躍が目立っているが、同社はどのようにアプリを開発・運用しているのだろうか。島袋氏は同社の導入事例を用いて、アプリを使ったプロモーション活動の秘訣について解説していった。

まず初めに事例として挙げたのは、既存顧客へのリーチが上がった活用だ。

「アプリ限定クーポンなどのお得情報をいち早く提供する事例として、カフェ&バー プロントの『プ活アプリ』がある。20~30代の若年層をターゲットに“選ばれるカフェ”になるための施策として導入したのが“プロント活動”、略して“プ活”。顧客にプロントを楽しんでもらえるように、『ほろよい部』『文芸部』『旅する部』など、様々なジャンルの部活をつくって、“プ活”部員の興味に合わせたキャンペーン情報などをアプリで発信している」。

これにより、“プ活”部員である既存顧客へのリーチが3倍も上がるという結果を出し、強力な接点が生まれたという。

ヤプリ 島袋孝一氏

信頼度を高めるコンテンツ配信でリピーターを創出

次に、リピートユーザーの創出を目的として新規顧客とリピート前のユーザー両方をターゲットにしたプロモーションを行った事例に、味の素の栄養補給ドリンク「アミノバイタル」の事例が紹介された。

「アミノバイタルの情報発信には2つの目的があります。ひとつめは、新規顧客に認知してもらうための情報発信。もうひとつは、リピートユーザーを獲得するための情報発信です。例えば、より効果的な商品の使い方を伝えると、既存顧客の商品への信頼は高まります。こうしてリピートユーザーに何度も見てもらうためのコンテンツをアプリで配信しています」。

アミノバイタルは、商品情報だけでなく、より効果的な商品の使い方を紹介することで、リピートユーザーの創出に成功。これは味の素社内においても、注目を集めたという。特に同社においてアプリの導入はアミノバイタルが初めてだったため、社内から担当部署にアプリ運用に関する問い合わせが寄せられたという。

操作が簡単だからこそ誰でもスピード感を持った運用が可能に

この他にも、QRコードのタッチポイントを設置した実店舗での、アプリ会員の獲得やクーポンの配信方法など、プロモーションにおけるアプリの役割として、具体的な事例を来場者へ提示した島袋氏。さらに、アプリは効率的な運用ができてこそ意味があるともいう。

「アプリは成果を出すのはもちろん、そこに至るプロセスにおいて日々の運用のしやすさもポイントとなる。私たちの開発するアプリは、直観的UI(ユーザーインターフェース)の管理画面や自動バージョンアップというメリットがあり、プログラミングの知識がない方でも運用が可能。誰でも操作ができるくらい簡単であることが、スピード感を持った運用とアイデアの実現を可能にする」。

島袋氏は、目的に合わせた開発・活用だけでなく、スピード感を持ったアプリ運用が高い結果を生み出すと語り、セミナーを締めくくった。



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