「CES 2020」現地レポート② — SamsungとLGに見る要素技術を体験に昇華させるストーリー構築力(森 直樹)

新しいSamsungのロボットビジョンを体現する“Ballie”が発表に

Samsungの基調講演で特に興味を引いたのは、身の回りの手助けをしてくれるという新しいロボット、“Ballie”です。BallieはAI技術によってセキュリティ、フィットネスサポート、高齢者や子供の見守りからペットの友達まで、様々な機能を提供してくれるそうです。映像を紹介しながらSamsungは、Ballieがホームアシスタンスの中心となる可能性を持っていると説明。Ballie中心のライフスタイルのビジョンを提示しました。

体験と人々を中心に考えた次世代のIoTとしてBallieを発表。

Ballieのデモストレーションの様子。Ballieは小さい黄色いボールのような形をしており、プレゼンターを追随して動いていた。

ヘルスケア領域の取り組みとして紹介されたのはスマートウォッチ。心臓発作が発生した際に、その4分の1の人の命を救える可能性を持つ、心臓モニタリングやリハビリ・プログラムの機能が提供されるというもの。Samsungは米国の医療機関とも提供して、このサービスを提供している。

ロボットと連動したスマートキッチン。センサー技術とAI、そしてロボティクスをかけ合わせた、新しいキッチンのライフスタイルを提案していた。

次ページ 「LGも体験とAIを中心テーマに発信」へ続く

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