KIGIによる体験型アートプロジェクト「酔独楽」が、東京で新パフォーマンスを発表

注がれたお酒を飲み干して相手に返杯する–。酔独楽は、めでたいハレの日をお酒を注ぎあうことで祝う酒器。飲み干すまで置くことができない盃“可杯(べくはい)”から着想を得て、伝統工芸を担う職人の優れた技術とD-BROSおよびクリエイティブユニットKIGIのデザインにより生まれた盃だ。名前の通り、独楽のように回すことができ、独楽と同じ製法で職人の手作業により1点1点削り出して作られている。

2018年に開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018/方丈記私記」で、この「盃・酔独楽」を用い、地元新潟の酒蔵とのコラボレーションによる「清酒・酔独楽」を提供する、四畳半の「スタンディング酒 BAR・酔独楽」が発表された。

約50日間の芸術祭期間中、「酔独楽」は体験型のアート作品として実際に毎日BARを営業。参加者(BARのお客さま)がサイコロを振って出た目によって、盃の大きさと酒の等級が決まるというルールで、お酒を提供したのである。この作品は、2019年にADC会員賞を受賞している。

そんな「酔独楽」が「祝い」をテーマに、1月11日から東京・白金にあるOFS GALLERYで新たなパフォーマンスを行う。

今回、参加者が体験するのは、書とお酒。参加者は書き初めさながらの「酔書(よいしょ)」(利き手とは反対の手で書をしたためる)で「自身にとっての祝いの言葉」を表現。その後、「廻し人」が独楽のように回した盃で酒を飲む酔独楽を体験できる。その「酔書」は後日、京都の武信稲荷神社に奉納される。

期間中にギャラリーを彩る平面作品には、日本の伝統的な妖怪たちが登場するという。

「廻し人」によるパフォーマンスは、平日(水・木・金)16時30分〜19時、土・日・祝日は、12時30分〜19時。体験希望者はOUR FAVOURITE SHOPに電話で予約のこと。また、これ以外の時間でもギャラリースタッフによる酔独楽体験が可能だ。

2月1日には、クリエイティブディレクター高崎卓馬さんをゲストに招き、KIGI 植原亮輔さん、渡邉良重さんによるトークイベント「酔独楽とオートリバース」も開催する(参加費無料、要メール予約)。

「祝いと酔独楽」 KIGI + 酔独楽プロジェクトチーム

会期:
1月11日(土)〜2月16日(日)

会場:
OFS GALLERY(OUR FAVOURITE SHOP)

時間:
12時〜19時
※月・火曜定休(祝日を除く)(最終日は17時まで)

問い合わせ・予約:
03-6677-0575
reserve@ofs.tokyo

参加費:
サイコロを振って出た目によって行う酔独楽体験 500円
祝うことを「書」にし、武信稲荷神社(京都)に奉納する酔独楽体験(所用時間:20分) 1000円~3000円

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