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CESは、そもそもは家電ショーとしてスタートしましたが、今日ではテクノロジーとイノベーションのイベントへと変化。スマート家電に始まり、モバイル、自動車、ロボティクス、IoT、AI、XRなど、先端的な取り組みに触れることができます。ここで触れることができるテクノロジーは、ライフスタイルを大きく変化させることは間違いなく、マーケターにとっても注目すべきイベントと言えるでしょう。
オリンピック・パラリンピックイヤーの2020年も、「アドタイ」視点で現地から森直樹が最新情報をお届けします。
昨年の本格的な参加に続き、今年もP&Gはプレスカンファレンスを含め、複数のセッションに登壇したほか、大掛かりな出展をしていました。また、他に目立っていたのはデルタ航空。同社のCEOであるEd Bastian氏が基調講演に登壇していました。P&Gもデルタ航空も、テクノロジーによるイノベーションへの取り組み、顧客体験の革新について、多くの事例や実績を通じて発信しています。
私が非常に関心をしたのは、これらの企業の発信が、製品やサービスを通じた顧客体験とテクノロジーを堅実につなげていることです。顧客体験の変革に真摯に取り組む姿が見てとれましたし、企業の今後の姿・ビジョンがストーリーを持って語られることで、その発信がブランド価値の向上にも大きく貢献していると感じました。両社はCESという場を通して、CESの文脈で、企業価値やブランド力を高めたに違いありません。
P&GはCESをConsumer Experience Showと再定義
P&Gは昨年に続き、今年もプレスカンファレンスから参加しています。プレス発表では、Chief Design Officer のPhil Duncan氏、Chief Brand OfficerのMarc Pritchard氏、そしてCEO、P&G Baby & Feminine CareのFama Francisco氏が登壇し、P&GがCESに出展する意義、同社の価値創造の取り組みについて語っていました。
Phil氏はCESを通して、P&Gが消費者から最先端のイノベーションの着想を得ていること。Oral-B(電動歯ブラシ)やホームケア商品、ファミリーケアビジネスなどによる同社のイノベーションが、顧客体験を刷新していることを共有したいと話しました。またP&Gが提唱するDisruption(破壊的革新)の新しい定義であるConstructive Disruption(建設的な破壊的革新)を、P&Gが巻き起こし、優れた消費者体験を創造していることについて語りました。