東京広告協会の第39回(2020年)「東京広告協会 白川 忍賞」選考委員会が2019年12月11日に開かれ、花王の元取締役会会長である後藤卓也氏に同賞が贈呈されることが決まった。
後藤氏は、1964年「花王石鹸(現・花王)」に入社。1997~2004年には代表取締役社長、2004~2008年は取締役会会長を歴任。また、2007年から2019年には日本マーケティング協会会長を務めた。
贈賞の理由について同協会は、「後藤氏は、花王在任中はマーケティング活動に注力し、多くのヒット商品、ロングセラー商品の開発から市場導入を進めた。さらに、日本マーケティング協会会長時代には、時代の変化に対応した最新のマーケティング事情の共有に努めるとともに、人材の育成、学術研究の支援を積極的に行った。その長年の功績は贈賞に値する」と説明している。
同賞は1947年に設立された日本広告会(現・東京広告協会)の初代理事長・故白川忍氏(資生堂宣伝普及部長、同常務取締役などを歴任)より贈与された寄付金をもとに、1982年に制定されたもので、同氏の広告界での業績を讃えて、毎年広告の発展・向上に貢献した人物などに贈られる。
贈賞は、2月20日、帝国ホテルで開かれる第92回定時総会の席上で行われる。