なぜ、あなたの会社はブランドがつくれないのか? —あいまいな「定義」が引き起こす問題

あいまいでない、わかりやすい定義は間違っている

定義はしているが、チームで共有できていないから、あいまいというのであれば、その定義をチームで共有すれば問題は解決するはずです。

でも残念ながらそううまくはいきません。

そもそもブランドの定義は、マーケターの数だけ解釈があるといわれるほど難しい。その難しいことを、わかりすく言葉におきかえないといけないのです。手元にあるブランド本でわかりやすい定義を探してみました。本当にいろいろあります。「旗印」「シード権」等々、やっぱり多いのは、「差別化」「約束」でした。

ですから実務者の定義としてよく使われているのは、この「差別化」「約束」です。しかしながらこの定義は、実務界とは全く異なるブランド大好き業界の定義であることを忘れてはいけません。この定義は間違っています。そして間違った定義のもとに、ブランドはつくれないのです。

次回は、なぜ「差別化」や「約束」など、よく使われて一見わかりやすそうに見えるこれらの定義が間違っているのかを実務者としての視点から翻訳していきたいと思います。

※本コラムの3回目記事公開は、2020年2月6日(木)を予定しています。

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片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)
片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)

1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。

片山 義丈(ダイキン工業 総務部/広告宣伝グループ長/部長)

1988年ダイキン工業入社、総務部宣伝課に配属。1996年広報部 広報担当、2000年広報部広告宣伝・WEB担当課長を経て2007年より現職。業界5位のダイキンのルームエアコンを一躍トップに押し上げた新ブランド「うるるとさらら」の導入や、ゆるキャラ「ぴちょんくん」ブームに携わる。現在は 統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)による企業ブランド構築、マスとデジタルのB2C商品広告展開、広告媒体の購入、グローバルグループWEB統括を担当。日本広告学会員。

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