ターゲット別に駅ならではの利便性打ち出す
ことし、東京オリンピック・パラリンピックが開催される。JR東日本グループでは、インバウンド戦略の推進を掲げており、訪日外国人観光客の対応に注力しているという。
施策のひとつに挙げているのが両替業だ。担うのは、グループ傘下のクレジットカード会社、ビューカード。特にリテール事業部門計画推進部は、外貨両替ができる駅構内の店舗運営を担当している。
昨年12月20日には、JR大宮駅に有人店舗を開設。同駅は、北海道・東北・上信越・北陸への観光のアクセス拠点となっており、訪日観光需要が高まっている。オープンに向け、計画推進部はポスターやチラシなど、宣伝販促物の制作に着手した。
デザインの原案づくりから出力まで、ほぼ内製で進めたものの、「見た目に情報量が多く、どこか説明的」(久保輝明氏)と、違和感が拭えなかった。
試行錯誤の中、同部の佐藤由梨氏が「販促物のレスポンスを獲得するための1日集中セミナー」の受講を久保氏に申し出たという。
佐藤氏は、「講義で印象に残っているのは、『世の中、“モノ”が溢れている。“コト”を伝えるべきだ』ということでした」と話す。
「それまでは、31通貨という取り扱い通貨の多さを前面に出してきました。しかし、“コト”を考えると、通貨数以外にも、駅という生活動線上で両替できること、夜8時まで営業しているので時間に融通が利くことなどが挙げられました」(佐藤氏)そして「利用客によって感じるメリットは異なります」と佐藤氏は言葉をつなぐ。
加えて、「訪日外国人観光客だけでなく、日本人にも(海外旅行前などに)『駅で両替する』というアクションを浸透させるため、テコ入れをしたかった」(久保氏)という事情もあった。
そこでJR大宮駅店ではターゲットを絞り、日本人と訪日外国人観光客それぞれに訴求点を分けて2種類のチラシを制作した。
「得た知見は早速、実践できました」と佐藤氏。今後も、利用者の拡大を図る。
「販促物のレスポンスを獲得するための1日集中セミナー」でした
価値が伝わっていなければ、商品・サービスは「存在しない」のと同じです。しかし、レスポンス広告の制作は、体系だった手法を学んだことがない方が、仕事の成り行きで担当するケースがよく見られます。なぜこのコピーなのか、なぜこのビジュアルなのか、発注先、社内に成果に基づいて説明できるスキルが必要とされています。翌日から使える、レスポンス広告の制作ディレクションのノウハウが欲しい方には「販促物のレスポンスを獲得するための1日集中セミナー」がおすすめです。
<次回の開催日程>
■講義日程:2020年2月19日(水)
■開催場所:東京・表参道 宣伝会議セミナールーム
■受講定員:30名
株式会社宣伝会議 教育講座本部
E-mail:info-educ@sendenkaigi.co.jp