「山手線ラジオ」「山手線AR」「電子ペーパー中づり」「SNS投稿の車内放映」などを含む6つのコンテンツを搭載した山手線の車両「山手線Ver.2020 by東京感動線」が好評だ。
これは東日本旅客鉄道(JR東日本)が乗客の新たな乗車体験の提供と、車両メディアの価値創造を目的とし、2月17日までの期間限定で、1編成で運行してしているもの。
「山手線Ver.2020 by東京感動線」で施されているコンテンツは次のようなものだ。
窓上に設置している3連モニター「まど上チャンネル」では、「東京感動線物語」と題し、さまざまな分野で活躍し東京の魅力・価値を創り出している10人にインタビューした動画を放映。ラジオナビゲーターのサッシャ氏、フードエッセイストの平野紗季子氏などが出演している。
中づりでは各時代を象徴する山手線のニュースを振り返る。イラストは白根ゆたんぽ氏が担当した。一部には電子ペーパーを使用し、2つのハッシュタグ「#東京感動線」「#山手線を語ろう」をつけてTwitterに投稿すると、そのうちの一部が放映される仕掛け。
車内ではLINE Beaconを活用し、1月13日に東京感動線とJ-WAVEがコラボレーションして放送したラジオ番組「山手線にまつわる“感動ストーリー”」を再編集して配信。JR東日本のLINE公式アカウント「JR東日本Chat Bot」を友達登録し、スマートフォンのBluetooth、位置情報、そしてLINE Beaconをオンにすると、列車に乗車した際に自動的にコンテンツが案内される。つり革広告「アドストラップ」にもコンテンツにアクセスできる二次元コードを記載した。
加えて「アドストラップ」にはスマートフォンで読み込むと山手線沿線の特徴的なスポットが画面上にARとして表示される二次元コードも記載。背景や効果を選び、そのままSNSに投稿することも可能。
その他、車窓部分では山手線が通る各エリアの景色をより楽しめるように、30の車窓にそれぞれ異なる額縁風の装飾を施した。
上記に加えて車内では、山手線の特徴や東京感動線の取り組みについて紹介する、車掌によるオリジナル放送を行っている。特に品川駅から田町駅間では、「高輪ゲートウェイ駅」の2020年春開業のお知らせや、開業後の期間限定イベント「Takanawa Gateway Fest」の告知を実施。その他、各駅や沿線の特徴、山手線の車窓から見える景色などについての紹介もしている。
JR東日本 東京支社 事業部企画・地域共創課 山手線プロジェクトの担当者は「ありがたいことに、好意的なご意見を数多くいただいています。今回、『ちょっとだけ未来の山手線』と銘打ち、これまでの当社の通勤電車ではご体験いただけなかったコンテンツ、技術も意欲的に盛り込みました。これらの今後の拡張性へについて、SNS上では期待の声が見受けられます。特に、車掌によるオリジナル案内放送の反響が非常に大きく、車両における音声効果の可能性を強く感じました」とコメントした。
「山手線Ver.2020 by東京感動線」の運行状況はJR東日本アプリ内の「列車走行位置」→「山手線」で確認できる。
JR東日本では、グループ経営ビジョン「変革2027」に掲げる「都市を快適に」の実現に向け、山手線を起点とした都市生活空間「東京感動線」の創造を進めている。今回の「山手線Ver.2020」は同取り組みの一環として実施した。
スタッフリスト
まど上チャンネル放映動画「東京感動線物語」
- 企画制作
- ジェイアール東日本企画+ディーランド
- ECD+企画
- 酒井博基(ディーランド)
- PR
- 柏田洋平(Sundy)
- PM
- 平岩大知(Sundy)
- 演出
- 大釜友美(Sundy)、堀江貴大(Sundy)
- 撮影
- 小島悠介、小谷野五王、グールド・バイロン(Sundy)
- 編集
- 平岩大知(Sundy)
- 出演
-
サッシャ(ラジオナビゲーター)
志村季世恵(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)
塚本由晴(建築家)
トーマス・フレベル(INUAヘッドシェフ)
平野紗季子(フードエッセイスト)
別所哲也(俳優・プロデューサー)
三浦豊(森の案内人)
宮城治男(NPO法人 ETIC.代表)
矢田明子(コミュニティナース)
井上拓洋(JR東日本・品川まちづくり担当)
中づり「#山手線を語ろう」
- 企画制作
- ジェイアール東日本企画+ディーランド
- 電子ペーパー製作
- 大日本印刷
- ECD
- 酒井博基(ディーランド)
- AD+D
- 長谷川哲士(minna)
- AD
- 角田真祐子(minna)
- I
- 白根ゆたんぽ
- PM
- 今井裕太(ディーランド)