2月22日より、アートディレクター・矢後直規の個展「婆娑羅(バサラ)」が、ラフォーレミュージアム原宿で開催される。
矢後は1986年生まれ。現在、SIXに所属している。これまでにラフォーレ原宿のグランバザールの広告やプライベートパーティーインヴィテーションほか、日本航空系 LCC・ZIPAIRのロゴタイプ、シンボルマーク、機体デザイン、制服のディレクションなどブランドの立ち上げ。ROPPONGI HILLS FASHIONのビジュアル・ブックデザイン。矢野顕子、THE YELLOW MONKEY、RADWIMPS、菅田将暉、CharaなどのCDジャケット、瀧本幹也、篠山紀信、奥山由之など写真家のブックデザインなどを手がけている。
個展名である「婆娑羅」は“華美で過剰な風体や振る舞いを良いとする美意識”という概念で、今回の個展においては“色彩、形、素材などさまざまな異色のものが過剰にぶつかり合う”という意味合いが込められている。
矢後は、今の日本のグラフィックデザイン/アートディレクションが全体に大人しく、機能主義的になっている風潮に異議を唱える。「デザインは企業の問題解決にばかりに使われている印象がある。もっと文化的なメッセージになっていくようなデザインを作りたい。もっとファンタジックで、詩的で、イメージの力で喚起させるようなものがあっていいのではないか」。現状へのアンチテーゼの意味を込めて、本展を「婆娑羅」と名付けたという。
本展では、初公開となる作品やラフスケッチを多数展示するほか、これまでに手掛けたさまざまな作品を個展のために再構築して展示する。加えて、ラフォーレ原宿とともに約 1 年半かけて制作した作品も初披露。ラフォーレ原宿のシンボルとして、2019 年2 月までエントランスを守り続けた銀杏の木を素材として用いた作品になっている。
また、会期中には、篠山紀信、伊藤佐智子などさまざまなクリエイターを招いてのトークイベントも開催される。
矢後直規個展「婆娑羅」
会期:2月22日(土) 〜 3月8日(日) ※会期中無休
時間:11時〜21時(入場は20時30分まで)
会場:ラフォーレミュージアム原宿(ラフォーレ原宿6F)
入場料:無料
● 2月22日(土)17時
ゲスト:写真家・篠山紀信
●2月23日(日)17時
ゲスト:編集者・菅付雅信
●2月24日(月祝)17時
ゲスト:写真家・瀧本幹也、ファッションクリエイター・伊藤佐智子
●2月28日(金)19時
ゲスト:『Silver』編集長・千葉琢也
●2月29日(土) 17時
ゲスト:写真家・奥山由之
●3月7日(土)17時
ゲスト:モデル・太田莉菜
●3月8日(日)17時
ゲスト:モデル・八木莉可子
矢後さんのこれまでの仕事より
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