答えはひとつじゃないから、面白い
その後、2014年に日本に帰国。J. Walter Thompson Japan(現 Wunderman Thompson Japan)のECDとして、さまざまな日系ブランドと外資系グローバルブランドを担当しました。
その間に心掛けていたことは、8年間のAppleでの経験を他のブランドでも生かすこと。
そしてひとつだけのやり方ではなく、他のグローバルブランディングのやり方や働き方を修得することでした。
APACのマーケットに関しての理解やAPACで活躍する人材との交流を通じて、グローバルメガエージェンシーの方法論など、2018年頭までの3年半の間に、たくさんのことを吸収できました。
繰り返しになりますが、「いまある能力を生かせる」だけではなく「自分だけが優位にたたかえるリングをつくること」を常に念頭に置きながら。
そしてそのうち、「そろそろ自分なりの答えを“カタチ”にし始める時期かもしれない」と考えるようになり、Appleを担当していたころに出会った米国人の同僚と、お互いの考えるクリエイティブやブランディングのあり方、チームや会社のあり方を幾度となく話し合い、2018年2月からDeath of Badを始動。
まだ設立2年の小さな会社ではありますが、世界規模のグローバルブランドやシリコンバレーのスタートアップブランドをはじめ、日本ブランドの海外進出・展開や海外ブランドの日本進出・展開など、さまざまなプロジェクトを現在進行形で担当しています。
まだまだ自分なりの答えを出すには道半ばではありますが、確実に、少しずつ、“リング”はできあがってきています。
最後に、私たちの会社名「Death of Bad」は、日本語でいうならば、「Badの死す場所」。いろいろ嫌なことやチャレンジングなことが多い毎日ですが、それに負けず、1日1日を少しでもベターにしていきたい、皆さんとより良い仕事を実現していきたい、という思いが込められています。
自己紹介はこれくらいにして、次回からは、周りからよく聞かれる質問No.1の「日米の文化の違い」ほか、「外からみた日本の“いま”と未来について」などについて、私なりの見解をまとめていきたいと思います。
最後に、質問や疑問は随時募集中です。いただいた質問に答える回を用意し、読者の方々との双方向的なコラムにしていきたいと考えています。