優れたダイレクトメール(DM)の活用事例を顕彰する第34回全日本DM大賞のグランプリに、東京個別指導学院の「受験生の母子手帳DM」が選ばれた。主催する日本郵便が3月6日、発表した。
「受験生の母子手帳DM」は「母子手帳」を模した冊子型のDMで、東京個別指導学院に通う受験生の保護者向けに発送した。友人や兄弟に同学習塾を紹介してもらうことが目的。同DMによる紹介からの入塾率は高く推移した一方、これまでの施策コストの約3割で実施できたという。
子どもの得意科目のほか、趣味や特技、最近がんばっていること、長所などを書き込める。「ほめる・認める」ためのコツなども掲載し、思春期に重なり、子どもとのコミュニケーションに難しさを感じる傾向にある保護者の心情に寄り添った。
審査委員長を務めた恩藏直人教授(早稲田大学 商学学術院)は、「母子の絆を連想させる〈母子手帳〉を取り上げた、受験生を持つ家族に寄り添ったDMです。親子のコミュニケーション機会を創出し、兄弟や友人の紹介を生み出すなど、塾とのエンゲージメントの引き上げに成功しています」と評価した。
そのほかの受賞結果は、第34回全日本DM大賞公式Webサイトで紹介している。