『ガラスの仮面』に学ぶマーケターのヒント⑥「事業会社と代理店の関係」篇

主従関係や優劣関係ではない、対等な関係で同じものに取り組む

この2人の関係は、マヤと青木麗のような友達関係でも、マヤと月影千草のような師弟関係でも、千草と源三のような主従関係でも、マヤと真澄のような関係でも、真澄と英介のような関係でも、亜弓と乙部のりえのような関係でも、桜小路優と麻生舞のような関係でも(最終回なので、好きな登場人物、みんな出しちゃいました!)、そんな関係とは全く異なります。

互いの能力の違いや限界を受け入れたうえで、相手の才能を認め合い、切磋琢磨し合う。そしてある舞台を終えてみると、自分たちの想像を超えた結果を成し得ている、そんなライバル関係。これこそが、今の時代の事業側と代理店側に求められる関係性なのだと思います。

コストや時間などに限度がある今の時代だからこそ、どちらかに依存するのではなく、お互いが責任を果たしながら、それぞれの持っている才能を使って同じ目的に向かって切磋琢磨し合う。それによって、想定以上の結果を残すことができる、そんな関係が必要なのではないでしょうか。

『ガラスの仮面』を読んでいただくとお分かりになると思いますが、どちらが紅天女を演じるのか? その時まで月影先生は存命だろうか? マヤと真澄はこの先どうなる? その時、紫織さんは? などなど、読み進めるほどに気になる登場人物、ストーリーが見つかります。その中でもやっぱり最も気になるのは、北島マヤと姫川亜弓がどのように成長するのか、この2人がどんな戦いを見せてくれるのかだと思うのです。そして、それはこの2人の関係に感動を覚えるからだと思うのです。私はこの先もずっとこの2人を応援しつづけていきたいと思います。

6回の連載でしたが、この連載を通じて私の“ガラカメ”への愛を感じ取っていただけたら、そして『ガラスの仮面』に興味をもってもらえたら、“ガラカメ”ファンとして最高です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。そしてぜひ『ガラスの仮面』を手にとってみてください。そして素晴らしいシーンの数々をぜひなりきって演じてみてください。きっとマーケティングをいつもと少し違う角度から再確認できると思います。

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渡瀬 薫(ライオン コミュニケーションデザイン部)
渡瀬 薫(ライオン コミュニケーションデザイン部)

#ライオン #コミュニケーションデザイン部 #ファブリック担当 #クリエイティブ・ディレクター #元IMJ #元四季 #ダンサー #ライオンキング #ミラノ・スカラ座勤務 #東大卒

渡瀬 薫(ライオン コミュニケーションデザイン部)

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