照英ブランドの金魚をつくりたい(ゲスト:照英)【後編】

「ウルルン滞在記」での号泣姿

権八:散々僕ら澤本さん含めて、照英さんの知らないところで噂話をし続けて参りましたからね。

照英:みなさんには可愛がっていただいて。ありがとうございます。

中村:噂話って言ったら、ずっと前からネットで「照英は涙もろすぎる!」っていう話が。

権八:照英さんはネットのおもちゃですもんね。

照英:おもちゃじゃないですよ~(笑)。みなさまに楽しんでいただけたらいいですけども。

中村:「SNSやってんのかな~照英さん」ってネットで検索したら、1番はじめに「照英の画像ください」っていうスラングが出てくる。

照英:あれは何だったんですかね~?

中村:今見てもめちゃくちゃ笑いましたけどね。

権八:10年ぐらい前からあるよね~。

照英:そうですよね、自分が30歳過ぎたぐらいのころから。何がどうなってああなったのか分からないんですけど。自分は何も仕掛けてないんですよ(笑)。

権八:仕掛けてたらすごいですよ(笑)。

照英:ネットやSNSのブームだったんですかね。「何が起こってるんだ」って驚いていました。それに対してお仕事で「照英さん、これに対してコメントください」って言われるんだけど「コメント?!何が起こってるんですか?」って。俺が一番どうなってるのか分からない状況が起こっていました。でも「みなさんが楽しんでいただけてるのなら、ありがたいと思いますよ~」って言ってます。何を楽しんでんのかよく分からなかったですけどね。

権八:照英さんは、本気で熱い人。僕が強く印象に残ってるのは、20年ぐらい前のことですけど、『世界ウルルン滞在記』(TBS系列)。特に覚えているのは「セントージャ」っていうのかな、デカいカニ。

照英:あ~!チリだ!すっごい昔ですよ~。

権八:そこの漁師のお家でウルルン滞在されたとき。5秒に1回ぐらい泣いてましたね!(笑)。

照英:『世界ウルルン滞在記』って、今もあったら「また出たい!」って思います。毎日放送(MBS)さんが制作してたんですけど、いろんな国に行かせてもらいました。それが全部再会スペシャルにもなって。何回行きましたかね~?30回いってないぐらい。レギュラーのように出演させていただきました。山本太郎くんと、自分と、藤原竜也くんとで。あのあたりはみんなもうローテーションでしたね(笑)。

チリでは、すごい光景を見てきました。漁師さんが30メートルぐらい潜るんですけど、潜水士みたいで、船からコンプレッサーでエアを送りながら酸素を吸い続けて潜り続けるんですよ。ダイビングはタンクの酸素の残量で「何分になったら上がって」て決まってるけど、こっちはカニが獲れるまで永遠に潜るんです。しかも深水30メートルぐらいの真っ暗闇の中。南米のチリなので、南極の手前で水温も非常に低いんです。

潜ってるとき、ふわっと自分の後ろに影が通ったから何かなと思って、海中で後ろを見たら、真後ろにアザラシがいて自分とにらめっこしてる(笑)。それに驚いて、お父さんに「上がろう上がろう」ってサインして、海面に上がった瞬間に、空見たらペリカンが飛んでる。水面にはペンギンが泳いでる。「地球の果てとは言わないまでも、ここまで来るとこんな光景が見られるんだな~」って感動して、ジーンと、泣く(笑)。

中村:まさにウルルン(笑)。

照英:10日間ぐらいホームステイして、スタッフさんもどこにもいないんですよ。勝手に来て勝手に帰るので、スタッフさんとしゃべらないんです。台本もないですし。スタッフさんに「明日何かやることあるんですか?」って聞かれるんです。「何やったらいいんですか?」って聞くと「いやいや、照英さんの旅でしょ?」って言われ、「照英、若干イラつく。」っていう(笑)。

そこがドキュメンタリーでおもしろかったんじゃないかな。本当に誰も助けてくれないんです。言葉もわからないから何しゃべったらいいかも分からない。全部ボディランゲージで。笑顔と涙と筋肉が役に立つっていう(笑)。

権八:笑顔、涙、筋肉!

次ページ「陸上とモデル活動を天秤にかけて」へ続く

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