博報堂生活綜研(上海)は中国の生活者を対象に「新型コロナウイルス流行による生活者意識調査」を2月24日~3月4日の期間で実施。本調査は長期にわたる感染拡大防止のための自宅待機生活が、中国生活者のライフスタイルや意識・行動にどのような変化を与えていたのかを探ることを目的としている。
【調査結果のサマリー】
Q:「新型コロナウイルス流行」の影響によって、あなたご自身が新しく始めた生活習慣や行動はありますか?
〇「家族を大切にしたいと思うようになった」との回答(74%)がトップになった。
〇上記質問への回答として、健康への意識の高まりが、「家族」に続き2、3位を占めた。
・「健康を意識した食生活をするようになった」(63%)
・「健康のために運動を意識して行うようになった」(62%)。
Q:「新型コロナウイルス流行」の前と比べて、あなたの消費意識・行動が変化していると思うことはありますか?
〇外食できない期間が長期化するなか、「自宅での料理方法やメニューを工夫するようになった」(57.4%)と回答した人は、「冷凍食品などの即食を利用する機会が増えた」と回答した人(28.1%)を上回った。
〇「家の外より、中でできるレジャーの利用機会が増えた」(63.4%)、「オンラインスーパーを利用する機会が増えた」(56.2%)、「ECを利用する機会が増えた」(54.6%)といった回答が上位を占め、あらたな“インドア消費”が生まれていることがわかった。
〇「買い物をするときはできるだけ節約したいと思うようになった」(49.2%)、「衝動買いすることが少なくなった」(45.1%)、「買い物をする時は時間をかけて選ぶようになった」(41.1%)など、慎重な消費姿勢が強まっていることがわかった。
調査の結果、博報堂生活綜研では「不自由な生活を余儀なくされながらも、自分や家族の生活をポジティブに見つめなおし前に進もうとするたくましい中国生活者の姿が見えてきた」としている。